染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

なし崩しの一日

2015年12月08日 21時10分33秒 | Weblog

昨日は骨を煮て綺麗にしようと思いましたが、予想通り大きすぎて鍋に入りません。頭が入っても角は大きく張り出しているので、頭頂がどうしても鍋の上に出てしまいました。まあ、これではいかんともしがたいので、次に綺麗になるやり方の、棺桶を作って土に埋めます。

そうすると、埋める場所を作らなくてはなりませんので、以前埋めたものを掘り返してその場所に埋めます。
もうかなり前のものなので、しっかり骨になっているものもあり、この機会にやれるものはやろうと思いまして、始めてしまいます。

それじゃあ掘りますかとなりますが、骨は色々な果樹の栄養になるかと思って木の根元近くに埋めています。
栗や楢や梅、柚子なんかです。
柚子は今年とてもたくさんなっています。いつかちゃんと獲って、ジャムでも作ろうと考えておりましたら、そろそろ柚子も落実が始まっていました。コレは大変なので、使える分だけ兎に角獲って、ジャムを作ろうとなります。

柚子を取り、骨を掘ろうかと思いましたら、我が家の庭には無数の蔓があり、コレがまあ山芋なんですね。そうすると「むかご」なんかが鹿の糞ばりに落ちています。まあ、昔はおやつ代わりに食べていたので、見慣れた光景ですが、貧乏性の僕はまあ拾います。全部拾うのはめんどくさいので、大きめのものを拾います。小さいのは皮の硬さが際立ちますからね。





コレでやっと安心して掘り出しを始めます。結構出していくと色々な記憶が蘇ってきます。コレあの子だなとか、あの人が獲ったやつだとか、頭のなか観察したやつだとか色々。
そうすると、猪の頭何処やったかなとかいいながら、方々掘り返して見ても近場には見つからず、途方に暮れるのにはかなりの時間がかかっています。
仕方が無いので、骨を川に入れ、暫く流し洗いをします。

ココでようやく、棺桶づくり。

画像はありませんが、かなり大きめの棺桶。角は入らないので、上に出ています。
棺桶が出来たところで、開いた穴に埋め込むのですが、入らず苦戦。しかも栄養があるのか、以前の棺桶の周りには屈強な根っこが張り巡らされ、格闘してしまいました。
この後、日没のため一部しか出来ませんでしたが、骨を洗います。兎に角洗います。ずっと洗います。終わる気配がありません。この子はどこの子かわからないのもいました。狐か穴熊か、狸だったかわかりません。記憶より数が多くなっています。ただの物忘れかと思います。

それで、ゆずジャム作りに入ります。
柚子の皮を向き果肉を絞って、白い所をなるべく獲って、細く切って、2~3回煮てあげますが、この煮汁、見事な黄色。染織家としては取りあえずこれ、染めるか飲むでしょ。香りもよく、今回は時間もないため、飲んでみました。  

苦い。 当たり前です。

でも香りがいいので、蜂蜜をふんだんに入れると飲めなくはない。まあペットボトル入りの柚子のドリンクよりはいけるんじゃないかと思う。
果汁と湯がいた皮でジャムを作りました。



入れ物はブルーベリーですが。

それだけじゃなんだなって思いましたので、柚子のピールも作ってみました。



ちょっと美味しく出来ました。酸っぱい系は苦手ですが、柑橘系の苦味は好きなので、コレはいいですね。

コレで一日が終わってしまいましたが、むかごはこれからです。
そうです、コレで一日が終わったと思ったんですよ。でもね、これで終わらないのが人生ですね。お友だちを連れて帰ってきてしまいました。鹿の皮を向いたのは3日程前なんですけどね。
昨日言われたばかりなのになあ。 しかも二匹いましたよ、マダニ君。