工房八重の部屋

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山科図書館60周年記念事業の講義「四ノ宮琵琶の音色に親しむ会」で琵琶を聴く

2013年07月08日 | Weblog
山科図書館60周年記念事業として、11月1日から2ヶ月に1回「山科を知ろう」

の講座の6回シリーズが、山科図書館で(木曜日5時から1時間の講座)始まり、

7月4日は「四ノ宮琵琶の音色に親しむ会」の講座がありました。

小谷昌代さんが、琵琶の講義と四の宮琵琶と名づけられた琵琶で演奏をされ、

その雅な音色に聴きほれてしまいました。

なぜ四の宮琵琶なのかというと、山科のリサイクル店で見つけて、買いとった琵琶は1832年の

作で、東京の石田琵琶店で修繕した平家琵琶なので、四の宮琵琶と命名し、今演奏に使っている

とのことです。

山科と琵琶の歴史は古く、任明天皇の第4皇子で、835年に目をわずらった人康(さねやす)

親王が山科に御所を築かれ隠棲されました。

このことから土地にある四ノ宮の名前の語源とのことです。

詩管弦に優れ、琵琶を三井寺の盲僧に教えて、それが琵琶法師のもとなったといわれています。

後世に琵琶法師が平家琵琶を奏でながら、平家物語を語ったいうのは、よく知られています。

平家物語の出だしを演奏し、歌っていただきましたが、お経のようで、語りは天台声明に通じるもの

があるとのことです。 平家琵琶の弾き方は楽琵琶とのことです。

ドレミファソの音階が演奏ができるので、琵琶の演奏で赤とんぼや春の小川などを、出席者と

歌い、楽しい講座でした。

琵琶という楽器は現在では、あまり知られていない楽器なので、演奏を聴けて、講座の説明

で、琵琶がよく理解できて、山科に人康(さねやす)親王のかかわりある寺や墓などが残されて

いることを知り、いろいろと参考になった講座でした。


四の宮琵琶


レジメからの資料


レジメからの資料


レジメからの資料


レジメからの資料


レジメからの資料 
琵琶には時代によって琵琶の楽器が違い、演奏するときの姿勢も違うのです