工房八重の部屋

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「清少納言のしみじみ、紫式部のいらいら」という講座!

2011年03月08日 | Weblog
アスニー山科で、「清少納言のしみじみ、紫式部のいらいら」という講座が

京都学園大学文化部教授の、山本淳子氏で開催されました。

なぜ、「清少納言のしみじみ、紫式部のいらいら」というのか? 清少納言が仕えた

一条天皇の中宮定子は、、聡明な性格で、清少納言と、息が合い、清少納言は宮中の

仕える生活を楽しみ、その生活を、枕草子に記している。

定子が死去した1000年には職を辞している。

一方の紫式部はそれから5年後に、一条天皇の中宮の彰子に仕え始めるが、彰子は道長の

娘で、道長とは交流あったもの、彰子中宮は、まったくのお嬢さん育ちで、紫式部とは

親密な交流が築けず、紫式部も、宮中の生活に、違和感を感じていた!

紫式部と清少納言との、宮仕えの時期にはずれがあり、顔を合わせる事が無かったの

ですが、紫式部は、清少納言が宮仕えを辞してから、10年後に紫式部日記で、

清少納言を、痛烈に批判しているのは、同じ文芸作家としての対抗心、嫉妬心?

清少納言のように、中宮と親密な関係になれなかったからなのでしょうか?

講演は面白く、1000年前の話なのに、情景が浮かんでくるようで、楽しく、面白い

講座でした。


3月のアスニー山科の講座


講師は、京都学園大学文化部教授の、山本淳子氏