10月 5日

2021-10-05 05:32:43 | Weblog
                       秋思・秋あはれ・傷秋・秋さびし

          「秋思」の意味は秋に感じるものさびしい思いのこと。これはなかなか厄介な季語に思います
           もの寂しいという感覚は人によって違います、ですから独りよがりになりやすくもなります



     海はみどりと聞きて秋思のさだまりぬ      細見綾子


     秋思かなぎつくり腰の背を屈め         栗田やすし


     ヴィーナスの腕無き腕の秋思かな        矢野孝子


     口ずさむ寮歌秋思の盃重ね           中野一灯


     腕解かぬゴリラの真顔秋思ふ          佐藤とみお


     旅の文届き秋思の深みたる           清水弓月


     青すぎる千曲の川面秋思濃し          武藤光晴


     足細き空也立像秋思かな            鈴木みすず


     安売りの犬と目の合ふ秋思かな         久野和子


     曲がりたるくくり女の指秋思濃し        石川紀子


     篝火に浮かぶ小面秋思濃し           野島秀子


     ほほ杖す鉄拐仙人秋思濃し           ころころ



          



     釦はづし又はめ秋思行ききせり         能村登四郎


     秋思あり触れて素焼の鉢の肌          鈴木真砂女


     当番の巫女に秋思を頒たれて          鷹羽狩行


     山鴉鳴けば秋思の神楽面            大島民郎


     塩を置くこんな秋思の入口に          櫂 未知子


     ぽろぽろと外す秋思の耳飾           杉野郁世


     健康診断受けて秋思の始まれり         下山宏子




          

           ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
        密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用を日常に
        10月1日 非常事態宣言が解除されました もう少しの我慢です


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