秋思・秋あはれ・傷秋・秋さびし
「秋思」の意味は秋に感じるものさびしい思いのことこれはなかなか厄介な季語に思います
もの寂しいという感覚は人によって違います、ですから独りよがりになりやすくなるのです
橋を渡る水に魚ゐる秋思かな 細見綾子
秋思かなぎつくり腰の背を屈め 栗田やすし
秋寂ぶや梁に鳩除け五寸釘 矢野孝子
青すぎる千曲の川面秋思濃し 武藤光晴
腕解かぬゴリラの真顔秋思ふ 佐藤とみお
切れ長の眼に秋思飛鳥仏 松平恭代
釦はづし又はめ秋思行ききせり 能村登四郎
波郷句を切れば血の出る秋思かな 林 翔
力杖秋思の杖となりにけり 鷲谷七菜子
塩を置くこんな秋思の入口に 櫂 未知子
当番の巫女に秋思を頒たれて 鷹羽狩行
山鴉鳴けば秋思の神楽面 大島民郎
役の行者像(えんのぎょうじゃ)
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