6月 9日

2011-06-08 23:52:49 | Weblog
            ( 大葉擬宝珠 )


草刈も影もさやけし花擬宝珠          藤田湘子


湖張つて一襞もなし花擬宝珠          秋元不死男


絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖           杉田久女




小葉擬宝珠


花擬宝珠叩きて峡の雨太し            須佐泰子


花擬宝珠眼より暮れゆき石地蔵          川本けいし


わが胸は小さくなりぬ花擬宝珠          石田波郷




 伊吹嶺6月号 遠峰集より 


腕萎えの釣り師納むる鯛の針
陽炎や形の崩れし電車来る
孫悟空載ってゐさうな春の雲
寺町の光をかへす芹の水
虚子の忌の花散る行方見つめをり        武藤光
 
  ( 横浜 )





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4 コメント

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お取り上げ感謝です。 (光)
2011-06-09 14:39:05
先ほど、今月の投句を済ませて来ました。このところ、連作とは行かず、今月も寄せ集めとなってしまいました。
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連作 (ころころ)
2011-06-09 18:31:46
お疲れ様です。多作の光晴さんらしからぬ所ですね
私は数だけは量産いたしますが、句姿がどれも似て
何を投句すべきか迷います
毎月の投句は10句、毎月80句余りはお蔵入りです 
鬱陶しい季節になりました。どうぞ深酒は謹んで
ご健吟下さい
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寺町の・・ (こう)
2011-06-09 20:03:18
寺町の光をかへす芹の水   武藤光

綺麗な良いお句ですね。
伊吹嶺でのご活躍、切磋琢磨のご様子にいつも刺激をうけています。

お揃いで、ますますのご健吟を。
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虚子の忌 (ころころ)
2011-06-10 00:18:31
こうさんこんばんは。
虚子の忌の花散る行方見つめをり        

大宮公園の観桜吟行の句、私はこの句が好きです

陽炎や形の崩れし電車来る
思い切った措辞に感心しました
最近は圧倒されるばかりです
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