烏瓜の花
ウリ科の蔓性の多年草。山野に生え、巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂ける。
雌雄異株。夏の夕方、花びらの縁が糸状に裂けた白い花をつけ、実は楕円形で赤く熟す。
塊根からとるでんぷんは天瓜粉の代用。たまずさ、狐の枕実が赤くなる品種を「烏瓜」実が黄色くなる
品種は「黄烏瓜」と言います
烏瓜の花よ鵜の巣の三番子 細見綾子
一番星見えて咲きそむ烏瓜 国枝洋子
咲ききつて夜目にも白し烏瓜 坪野洋子
雨あとの瀬音や烏瓜の花 飯田蝶子
断崖に烏瓜咲く隠岐の島 山下善久
花街の灯りに咲けり烏瓜 ころころ
烏瓜宵の蛾よりも花淡し 水原秋桜子
烏瓜咲ききはまつてもつれなし 深見けん二
烏瓜の花や失せざる煙のごと 宮津昭彦
烏瓜咲く学童の肝だめし 太田土男
烏瓜夜ごとの花に灯をかざし 星野立子
夜を咲いて恥かしがりの烏瓜 安田万十
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