( 凌霄花・のうぜんかずら )
凌霄花のまひるの火勢遠江 熊谷愛子
いつまでも夕日離さぬ凌霄花 須賀井せつ子
凌霄花昔廓のひとところ 本橋美和
凌霄花地べたの好きな女の子 大須賀浅芳
独り言
寺町に寺の託児所桜咲く
町外る桜の下に刃物研ぎ
塩田の風に濡れゐる豆の花
老鶯や五山に親し水の音
伊吹嶺7月号で一席を頂きました。
伊吹嶺に入会して2年半、当時の仲間からは今更結社に入ることにご心配を頂きました
一回目の関東支部の句会は欠席投句で、その折栗田先生は「この人は苦労するよ」と
仰ったそうです。 句歴30余年の内に「即物具象」はほとんどありませんでした。
勿論、俳句は写生(体験)から派生した詩だと認識はしていますが、「物」を詠むことより
「事」を詠むが多く「物」に語らせる、つまり「即物具象」に興味を持っていなかった、その効果を
知らなかったと言うのが本当のところかも知れません。
句歴が長いから等と言われます しかし句歴ほど曖昧な時間はありません
いつもこの「ころころの俳句・・」を見てて下さっている先生・仲間・友人は約300人ほど
寡黙ではあっても大いに感謝しています
ここにお知らせすべきか考えましたが一席は通過点、気負うことも無くこれからも俳句と
その俳句のまわりを楽しんでいきたいと思っています。
先生・人生の師匠・良き仲間・良き友人に 深謝 こころ