句会について

2005-11-23 17:56:07 | Weblog
      万両

 現代俳句協会のIT句会が選句モードに入った。
 今月の投句も952句、いざ選句となると予選だけでも3日がかりになる。
 その句会の掲示板にこんな投稿がありがっかりしました。

 「選句も1000句となると限界ではないでしょうか。
当句会は初心者・熟練者が混在して参加しているため、時には鑑賞に堪えない駄句も
見かけます。そこで提案させて頂きたいのですが、「5句投句・5句選句」から
「3句投句・5句選句」へ変えてはいかがでしょうか。選句者の負担も軽減され、
投句内容の質も向上するでしょうから、一挙両得と思いますが・・・。」

 投稿者には初学の時代は無かったのでしょうか?
 私は鑑賞に堪えない駄句など今まで出会ったことが有りません。
 句会は当然、色々な方が参加しています。正解という答えもなく
 ただ参加者に自分の句(詩情)を鑑賞してもらい、支持を得たいと
 思うだけです。指導者の参加しない句会は互選が一応の目安ですが、
 それが佳句であるとは言えません。支持を得たに過ぎないのです。
 また、指導者が参加していても、その指導に対して適切に答えた句が
 佳句であるという判断が有るだけです。

 この投句者は連座の中ではこの発言は出来ないでしょうね。
 IT句会は連座の句会の延長線上にあるものだと思います。
 ある意味、人間賛歌でもある俳句。
 どのような句であろうと、選句の姿勢が俳句の力でもあると思っています。

 最近参加した句会で気がついたこと。投句の一句に読み仮名の()書きがありました
 これは、連衆に失礼なことになります。読みづらい漢字はひらがなで投句する。
 そのことはその句会で教えて差し上げればよかったと反省しています。
 

         ころころの今日の俳句


          藍甕の機嫌ほどよし星月夜


        ころころの独り言

 横井也有の「鶉衣」に“俳席の掟として飯は芭蕉の奈良茶飯を専らとし一汁一菜、
 魚鳥は有るに任せ夏は茄子、常に豆腐を用ふ” こんな記述を読んだ。
 豆腐嫌いなころころは掟破りなのだ。


         ころころのお気に入り

     
          ゆらゆらと母の齢や新豆腐 古賀まり子

 

 
 
 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする