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チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

Konversi Elpiji

2008-11-17 19:50:41 | バティック


灯油不足、結構な大騒ぎになっております。先週、プカロガンに行った際はプリミシマ、ブラチュ、プリマなどの白生地の他に、灯油も買い込んできました。プカロガンは今のところ、流通は安定しているそうです。チレボンも州境のLosariあたりまで行けば、灯油の販売所開いていましたが、約50kmと遠い・・・。とりあえず、2週間分ほどは確保したのですが、その後は???

子供が小さいので自宅で請負仕事をしている職人さんも「灯油探しに時間がかかって効率が悪い」とこぼしています。

ブーたれていても仕方ないのでブックカバーのネタにしました。現在、下絵職人さんがいないので自分でMeto(トレース)・・・ペンギンとガスボンベを繰り返し描かなければならず、ヘトヘトです。ああ、なんでこんな絵描いちゃったのかしら(←オバカ)。灯油、いったいどうなっちゃうのでしょうねぇ・・・・・。










えらいこっちゃ

2008-11-11 05:14:08 | バティック


数日前までどこでも買えたので対策を考えていなかった灯油、えらいことになってしまいました。近所のワルンで入手出来なかったので、最後の頼みの綱のなじみの「灯油販売所」に出かけたところ、「プロパンガスが普及したのでプルタミナからの供給がなくなったから、今後販売する予定がない」とのこと。えーっっっ???

先週あたりは先行してプロパンガスの配布があったトゥルスミ村の灯油価格が跳ね上がり(しかも探すのがすごく大変)、チレボン市内との価格差を利用して商売する職人さんまで登場していたのですが・・・・・。

とりあえず、今日は朝からローラー作戦で灯油確保しなければ・・・。代替燃料、なんだろう?電気コンロ?軽油?・・・「ほんまに、えらいこっちゃ」です(淡路島出身の祖母の口癖)。

騒いでいても仕方ないのでとりあえずプカロガンに行ってきます~。






Mori

2008-11-10 08:09:01 | バティック


月曜日、早朝から小雨が降っています。今日の出勤率はいかに?

さて、今週はマジでプカロガンに行かなければいけません。日曜日、グータラ昼寝しているワタシの足をUrut(リンパマッサージ)しながら、「Primaももうないし~、ブラチュもあと1枚~、このままでは下絵も作れない~」とささやき続けるウィジャ様。「わかったよ、行きますよ、プカロガン、今週中に!」と宣言する羽目に。

白生地は「Mori」と呼ばれています。パチェ工房でバティックに使用しているのはプリミシマとブラチュ。プリマは小物の裏地、下絵などに使用しています。プリミシマやプリマはチレボン市内の華人商店やトゥルスミの業者でも販売しているのですが、プカロガンに比べるとやや高め。ブラチュを使うバティック業者は少なく、チレボンでは入手困難。

チレボン~プカロガンは130KMほどの道のり。馴染みの業者2-3件を回れば揃うので楽な仕入旅ではあるのですが。「バンドンとかなら用がなくても行くのに!」と指摘されるペンギンおばさんなのでした(だって、スタバとかでお茶出来るもーん)。


コンパス紙の記事

2008-11-03 00:04:17 | バティック


Kompas紙・日曜版はグルメ情報や展覧会、新刊の書評などの記事が沢山掲載されていて毎週楽しみにしています。Batikの記事が掲載されていました。



http://cetak.kompas.com/read/xml/2008/11/02/01582654/saatnya.melahirkan.inovasi

バンドンのコマール氏談(パチェ工房のコマールとは別人です)、「灯油がチレボンで1リットルが7500ルピア」になってるぅ~?それはガセネタと思いますが、ドル高(なんですね、インドネシアでは)になると、布や染料、蝋の材料の価格が上昇するのは事実。うちのように手描きで細々作っているところは原料のウエイトがそれほど大きくありませんが、型押しバティックなどを大量に作っていたりする工房は大変ですね。

この「中国産のバティック柄プリント」ってどんなんなんだろう??気になるぅ~。





Nitaちゃんの結婚式

2008-10-26 09:53:01 | バティック

 

土曜日の夕方、テンボック職人・Nitaちゃんの結婚式に行ってきました。NitaちゃんはPACE工房の職人さんの中でも(たぶん1番の)色白ですらっとした美人。花嫁衣裳もよくお似合いです。新郎はJay君。ニコニコと愛想のよい好男子です。

 

 

職場の同僚と記念撮影。右から2人目がお局(ウソ、私の右腕)、ウィジャ嬢。

 

 

テンボックNO.1、Sominiちゃんが受付にいました。隣はイセンのKodijahちゃん。Obeng(お手伝い)中です。衣装を着てお化粧すると見違えるようです。

 

村の結婚式は夕方から始まって、Magrib後の夜が一番にぎやか。雨季に移行しつつありますが天気がもちこたえて良かった。Nitaちゃん&Jay君、末永くお幸せに。

 

 

 

 

 


お仕事初め

2008-10-10 09:03:06 | バティック


THRをすっかり使い切った職人さん、元気に出勤してきました。「レバラン、どこか遊びに行った?」って聞いたら「ううん、どこにも。だからJalan-jalan連れてってぇ!」ってさっそくおねだりされました(汗)。

とりあえず製作再開。「来週の月曜日はMemayuだから、またお休みするよーん」って、、、とりあえず、土曜日まで日銭稼がなきゃあ、ってところらしいです。あああ、作業が進まん。



レバランのUターンラッシュ、ピークは過ぎましたが、子供の学校が来週初めから始まるのためジャカルタに向かう街道はまだオートバイ多しです。もうレバランの風物詩になってしまいましたが、子連れオートバイ帰省も多いですね。でも、子供を一番前に乗せて思いっきり風に当てて大丈夫なのか?疲れてスピードメーターに頭乗せて眠っている子供もいます。たくましいなぁ。撮影ポイントはPantraのPlumbon。バンドン方面とジャカルタ方面に向かう街道の分岐点Palimanan手前です。ジャカルタまであと250Km。がんばれ~。







お仕事の準備

2008-10-06 00:17:41 | バティック


えーん、携帯買って遊んでいたらウィジャ様に怒られました。

「イブッ!プリミシマもブラチュ(帆布)ももうほとんど在庫がないっ!木曜日から仕事始まるのにどうするつもり!?」←口尖らしてます(汗)。

仕方なく、素材などを収納してある棚を整理しました。在庫品薄のプリミシマとブラチュは細かい布しかありませんが、変わり織りの白生地が出てくる出てくる・・・・・。当分、これを素材に製作するということで、当座(ウィジャの紛糾)を凌ごうと計画中です。のらくら。

ついでにRengrengan(下絵)を描いてある布も整理しました。すごい量です。絵師のサプトロ氏、毎日来ている上に仕事がめちゃめちゃ速いので、イセン・テンボックのスピードが全く追いつきません。このままでは下絵の布が溜まりまくるので、暇なときはA4のコピー用紙を渡して柄の原案を描いてもらっています。花鳥文様などカトゥラ師匠のような端正さはないのですが、なかなか動きがあって美しい・・・。唐草などもとても上手です。

おじさんのデザインは定期的に取りまとめて、小物やカインに展開するものを選びます。でも、時々、ドエライものが混じっていることも。この怪しいペンギン画、ウケを狙ったのか、おじさんの心の心象風景か?「爆笑コレクション」も増殖中。





さよなら、チュールちゃん

2008-09-26 23:47:25 | バティック


はぁぁぁ、やっとTHR配り終わりました。もう8年目などという職人さんも数名いるので、年々雪だるま状に膨らんでいくTHR予算(汗)、毎年記録を更新し続けています。おかげさまで今年も無事出すことが出来ました。

下絵職人(トレース担当)チュールちゃん、出勤するのはとりあえず今日が最後。「さよなら」って、出産・育児が一段落するまで戦線離脱するだけなのですが・・・。出産まではおうちでマイペースに請負仕事をするとのことです。

チュールちゃんは初めから仕込んだMeto(下絵)職人なので感慨深いものがありますね。何でも出来る職人さんだったので、今後しばらくは大変そうです。おまけにワタシの指は完治していないし・・・。

後任のヤニちゃんもまあまあ上手にはなっているのですが、まだまだ難しい柄や変わった素材は任せられません。チュールちゃんは現在中学1年生の妹にMeto技術を教える、などと言っておりますが、とりあえず当座「使える」人を探さないと。

レバラン後はテンボック職人のニタちゃんが結婚します。とりあえず、Meto、イセン、テンボック3名補充予定。レバラン休暇、指のリハビリも兼ねてワタシがMetoの練習でもするかのう・・・・・。










ハート柄

2008-09-11 23:30:51 | バティック


うーん、暑い~。断食中の皆さんは本当に大変です。そろそろレバランのボーナスに付けるお洋服類を買い込まなければいけません。(人のものであっても)「買い物好き」の血が燃える・・・。とはいえ、職人、スタッフ、関係者、元従業員までかなりの量なので計画はしっかり立てないといけません。

最近、文様をいろいろ整理しているのですが、個人的に久々のヒット作が出ました。「ハート柄」です。パチェ工房は絵師が毎日通ってきているので、暇なときはコピー用紙にお絵かきしてもらっています。その中からこれは!と思ったものを作品化するのですが、これは可愛い。背景の唐草をいろいろ変えて展開してみようっと。






蛍光灯

2008-09-10 09:19:36 | バティック


断食も中盤に入りました。職人さんTHRゲットに向けて毎日まじめに通ってきています。いつもこのくらいきちんと出勤してくれれば、効率がいいんだけどなぁ(ボヤキ)。



増築し始めた隣の家にいきなりふさがれてしまった明かり取りの窓(正確に言うとガラスのブロック)、結局ふさがれた部分に蛍光灯を付けました。当初は染め場を奥に移してなどと計画を立てて、職人さんの座る位置もいろいろ別の場所を試させてみたのですが、いまいち。また、作業の「動線」上、具合が良くないということで、移動案はボツ。手持ちの蛍光灯で試したところ、布に映る影はあまり見えなくなったとのことなので、良かった。染め場を移動させるとなると洗い場との関係もあるのでかなりな大事ですし。

写真は蛍光灯の下で作業するイセン職人さんたち。だいぶ慣れた様子です。