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チレボンバティック工房日記

インドネシア・ジャワ島、チレボン市にある手描きバティック工房から。

Hadiah Lebaran 自給自足大作戦

2010-08-13 06:39:13 | バティック



Bulan Puasa、毎年悩むのがレバランのボーナスと共に支給するお洋服です。
毎年、Matahariデパートやバンドンのアウトレットでみつくろったりするのですが、
ちょっといいものはかなりの値段です。PGC(PusatGrosirCirebon)あたりだと
お手ごろなものが揃っているけれど、素材や縫製はカキリマレベル・・・・・。

今年は偶然縫製担当が7人もいるので、「えーい、自分達で作っちゃえ!」って
バティックのプリントを大量に買い込んできて、布とデザインを選ばせ、自力で
縫製することにしました。ジャストサイズで出来上がるんでいいですよね。

費用は、、、微妙だなぁ、、、なんだか得をしているような感じですが、
縫製担当に日当払っているんで結局は高くついてる?
縫製のチーフが「時間がかかるからロックミシン使う?」って聞いてきたけれど
「伏せ縫い」でと言っておきました。まあ、いいや、年に一度だし。



女の子はお洋服+おそろいのヘアバンドorシュシュ+ミニバッグという
セットです。出来上がったら披露しますね(笑)。

おっさんたちはどうしようかなぁ、、、正装用の長袖シャツかしら?




「おすわり(duduk)」が出来るようになったBelang。



ウィジャや運転手、丁稚などがいろいろな食べ物を与えるので
コロコロに太ってしまいました(汗)。
円山応挙の子犬のようだ。


両面イセン大作戦!

2010-07-18 09:11:39 | バティック

イセン職人のお嬢さんたち10名の輪の前に、「全員が比較的大判の布を両面イセンする」いう課題を落として放置するとこと約20日間・・・・・皆さん、なかなかがんばった様子でぼちぼち仕上がってきました。



新入生のマシアちゃんとスリちゃん。40x100cmほどのミニスレンダンです。
次はもっと大きなものに挑戦してみましょう(笑)。



マシアちゃんのアップ映像です。若いお嬢さんは視力もいいのか表と裏、ばっちり合ってます。スバラシイ。
イセンはまだまだ改善の余地ありですが、合格点です。

中学を卒業したばかりのスリちゃんのイセン。がんばりましたねぇ、、、、、その調子でレバラン前にもう1枚くらい作っちゃおう(←鬼)。

大作を仕上げた職人さんは小物に戻って、ウォーミングアップ。ほっとしているようです、、、、が、またまた全員に無理難題を与えるべく下絵作成に必死のウィジャさんとワタシなのでした。

 


イセン職人強化月間

2010-06-10 14:44:49 | バティック
若いお嬢さんばかりのイセン職人。出勤率もよく真面目に働いているのですが、ちょっとややこしい模様や組織の粗い素材を与えると、なにやらザワザワ。カインパンジャンの両面イセンなんてとんでもないっって状況です。

誰か一人を指名すると「貧乏くじ」を引いたような表情になるので、それでは全員に無理難題を与えてしまおうと、現在「練習問題」に取り組ませているところ。課題は「皆さんが大得意とするペンギン職人柄を点描で描いてみましょう。ただし、イセンは両面です」(笑)。

下は表からみたところ。



裏からみたところ。まだ途中です。



お茶目なデアシちゃん、いつも付ける自分の名前も点描しています(笑)。



がんばれ~。





絵日記

2010-06-01 06:56:45 | バティック
小学生の夏休みの宿題かっ!?と突っ込まれそうですが、先日の「ハイキング」柄のミニバッグ用生地を作りました。コマールを後ろから押して登る「バパ’カムトペンギン」です(爆)。チビちゃんたちに思いっきり追い越されてる。



ハイキング柄にイセンをしていたお嬢ちゃんたち、コマールに「Bapou(トゥルスミ方言なのでバパでなくバポ)、私たちも行きたい」とオネダリしています。「えー?滝つぼまで遠いんだよ、5km歩かないといけないの。カレと一緒に行ったら?きっと、楽しいよ~。」って矛先向けても、「ううん、バポと一緒に行く」って、、、、、。そりゃー、カレと出かけたら交通費自分達で出さないといけませんからねぇ(汗)

というわけで、今年のピクニックは「Lembah Cilengkrang」に決定(笑)。ゲロゲロッ、また登るのか!?

インドラマユとチレボンのWitの違い

2010-05-22 10:53:56 | バティック
ほほほ、久しぶりにバティック工房らしい話題です。
いつも食べ物の話ばっかりだからなぁ(汗)。

先ほどのご自慢バティック、チレボンの職人さんがテンボックを担当しました。

「Iwak Etong文様」のアップです。



次の画像はインドラマユの職人さんがテンボックしたものです。
Witが太めです。チレボンでは「Wit Dua」と呼んでいます。



wit部分アップ。
これはチレボンのものです。




インドラマユのもの。




たしかに繊細なWitはきれいですが、インドラマユのバティックの場合は太いWitの素朴さも味わいがあっていいものです。


おまけ、同じモティーフで「Soloan」(線描き技法)で作られたもの。印象がかなり変りますね。




大物自慢その2

2010-05-22 10:07:51 | バティック
わーい、長らく作っていなかったインドラマユの文様見本タペストリーが完成しました。



下絵、イセンをインドラマユで製作し、テンボックはパチェ工房の職人さんが担当。「Sogan」というプロセスで茶色の部分は天然染料を使用しています。


Tokwiのイセン

2010-05-17 11:51:44 | バティック
全国統一卒業試験も終わり、イセン塾の新入生も工房に戻ってきました。あとは卒業式を待つのみですね。3人のお嬢さん、日に日に上達していてうれしい限りです。今はSisik(うろこ)をお勉強中。

さて、イセン担当のお姉さん職人3人には新たな課題を与えました。ラスム起源の中国風動物文様です。「両面で」と言ったら一瞬「うへー!めんどくさい」という表情でしたが、すぐに気をとりなおしたのか(笑)けなげに作業しています。



出来上がりが楽しみだなぁ。カラーコピーと参照しながら、プロセスとイセンを解析していきます。がんばれー。





テンボック職人のお仕事

2010-04-23 09:19:53 | バティック


どえー、昨晩も大雨。雨漏りしないか、ドキドキです。

イセン塾のお子様養成にかまけていたら、Tembok職人のお仕事がなくなってしまいました。大急ぎでインドラマユで買ってきたRengsi(線の蝋描きのみしてあるもの)全体をインディゴソールと草木染で薄いグレーに染めて、ベース部分を蝋で伏せさせます。

画像はベテラン職人のアレシさん。細かいWit作りが本領のテンボック職人のお姉さま方、、、こんな簡単な仕事をさせては、、ああ、もったいない(高給だし←汗)。Witだけの点描がないバティック、作ろうかしら???

まあ、アワアワしているのはワタシくらいでベテラン職人さんたちはどんな仕事を与えられても平然とこなします。プロですねぇ。






がんばれ、塾生!

2010-04-22 09:02:52 | バティック


4月下旬というのに夜になると大雨です。昨日は食事に行って戻ってきたらテレビの前が雨漏れし水溜りが出来てました。WiiとWiiリモコンが無事で良かった~。これから留守のときはうさぎに家の中をパトロールさせないと!瓦が割れていたそうです。取り替えなきゃ~。

イセン塾、開講中。チビちゃん達、今のところはめげずに通ってきています。画像は小学校を出たばかりのマシアちゃん、初日の作品。線が見事にガビガビです(笑)。ベテランのお姉さんやおばさんに混じって7時間座っている根性があるんで、すぐに上手になりますね。始めは蝋の温度が調整できないので、布に染み込んだ感じで線が白っぽく見えますが、上達すると布の上に光沢のある蝋がキラリと「立つ」ような濃い色の線に変ります(なんのこっちゃら???)。


布自慢・部分

2010-04-20 22:22:14 | バティック
部分です。

一回目、草木染併用の黄色から焦げ茶への配色。

二回目のプロセス、どうしようかと迷ったのですが、グレーから初めてピンク、紫と染めてみました。なんだか不思議な色。

コレクターさんに「出来たら絶対見せて!」とSMS攻撃を受けているのですが、しばらく黙っていようかなぁ。