子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

麻しん(はしか)

2014-02-26 19:06:00 | 雑記
その後も麻しんの報告が増えています、
今年に入って2月23日までの集計で、松戸保健所管内13例の報告がありました。
前回投稿から2週間経過して7例増えました。

前回も書きましたが、MR(麻しん風しん)接種対象年齢になって接種がまだの場合は出来るだけ早く接種を済ませるよう心掛けて下さい。

2期接種(就学前)対象未満のお子さんで、
1期接種(1歳以上2歳未満)を接種が出来なくて未接種のままになっているようなお子さんも
任意の接種で費用がかかってしまいますが、ぜひワクチン接種を考えて下さい。

その他成人を含め、ワクチン接種歴や罹患歴が不明な場合、麻しんの接種歴が1回しかないなどの場合もワクチン接種を考えて下さい。

保育所等に通園の1歳未満のお子さんでも、身近で麻しんの発生があった場合は、やはり任意の接種で費用がかかりますが生後6ヶ月以上であれば麻しん単独ワクチンまたはMRワクチン接種が可能ですので、接種を検討して下さい。
1歳未満で接種した場合も、定期接種の1期/2期接種は通常通り受けるようにして下さい。

麻しんはかかってしまうと治療薬もなく、麻しん自体の症状も重症感がありますが、肺炎や脳炎などの合併症(時に致命的)も他の感染症に比べると多く、また希ではありますが非常に予後の悪い麻しんに罹患後何年もしてから発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)といった合併症もあるので、予防することが非常に大切です。

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