子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

新型インフルエンザワクチン接種

2009-12-20 15:56:47 | 雑記
接種対象時期など行政の方針も変更などがあり、インフルエンザが流行する中での接種となり、皆さんにもご迷惑をかけています。

現在、基礎疾患を有する方以外は、原則として小学校低学年以下(小学3年以下)のお子さんの1回目の接種を行っています。
現在当クリニックで申し込まれて順番がきた方で、その前に他施設で1回目の接種ができたので2回目としての接種をご希望される場合があるのですが、申し訳ありませんが基礎疾患のないお子さんの場合はお断りしています。
今は、出来るだけ多くのお子さんにまず1回目の接種を行えるよう努めているのでご了承下さい。

当クリニックで、2回目の接種を開始しましたら順番で連絡をして行く予定です。

インフルエンザワクチンの接種は、ワクチンの添付文章では2回を1~4週の間隔で接種するよう記載されていますが、免疫効果を考慮すると4週以上あけた方が良いとされています(米国では4週以上あけるよう推奨しています)。4週を過ぎたら効果を得られないということではないので心配しないで下さい。
また、2回接種しないとまったく効果がないわけでななく、今回の新型インフルエンザワクチンのデータは判りませんが、2回接種が推奨される理由は、例えば10人接種して1回目で6人の子は免疫の上昇を認め、更に2回接種することで残りの2~3人(合計8~9人)の子にも免疫の上昇が認められるということです。

前述したように、上記の理由からとにかく多くのお子さんに1回接種することが今やらなくてはならないこととなっています。

インフルエンザの流行は、少し落ち着きをみせていますが、また少し増加する気配も見受けられるので注意が必要です。

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