子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

熱中症?

2017-05-24 18:45:21 | 雑記
暑い日が増えてきて、これからしばらくは熱中症に注意が必要な時期になりました。

子どもの発熱で来院されて、熱中症ではと心配される方も毎シーズンいらっしゃいます。

熱中症で体温が上がることはありますが、
熱中症であれば体温上昇以前に熱中症を疑う症状が必ずあるはずです。
元気だったのに気が付いたら熱が高かったというのは熱中症らしくはありません。

熱中症で高熱が認められるような状態は、熱中症の状態としては中等症〜重症になるので熱以外の症状に注意して下さい。

熱中症を起こしそうな状況で
「立ちくらみ」「筋肉がつる(こむら返り)」「手足のしびれ」
「頭痛」「吐き気・嘔吐」「体に力が入らない」「だるい」「いつもと様子が違う」
などの症状がある時には熱中症が疑われ適切な対応が必要となります。
この時期でも通常体温上昇は軽度のことが多いと思います。

更に症状が悪化すると、「けいれん」「意識障害」「高熱」といった症状になり早急に適切な対応を取らないと命に関わる事となります。

熱中症に関して詳しくは、「環境省の熱中症予防情報サイト」など参考にしてみて下さい。

症状を自分で訴えることが出来ない乳幼児は、保護者の方や周りの方が気をつけてあげる必要があります。
以前にも当ブログで書いていますが(「着せ過ぎ」「薄着の勧め(特に乳児の服装について)」)、服装や水分補給など注意してあげて下さい。

風邪など感染症で発熱している時も、部屋が暑かったり・着せすぎなどなどで熱中症になってしまうことがあるので注意して下さい。