子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

夏かぜ

2014-07-14 00:24:22 | 雑記
台風が通過し暑い日が続き、蝉も鳴き始めました。

例年、6~7月は「夏かぜ」と総称される発熱を主症状としたウイルス感染症が多い時期ですが、
今年は6月中にはまだ流行が診療圏内ではありませんでしたが、
7月にはいり、増えてきた印象です。

夏かぜの中でも、口内炎や発疹など特徴的な症状を認めるヘルパンギーナや手足口病も
7月に入ってから増えてきました。

夏かぜはウイルス感染症なので、感染症自体に有効な薬はありません。
通常、発熱は2~3日程度で自然(自分の免疫力)に治癒するので、
その間ゆっくり休む必要があります。

夏かぜ以外に、溶連菌感染症も比較的多く、
症状が夏かぜと区別しにくい場合があり、
こちらの感染症は、抗生剤をしっかり飲む必要があるので注意が必要です。