子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザワクチン

2011-09-07 15:10:57 | 雑記
今年もインフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきました。

まだ当クリニックでの日程は未定ですが、10月初旬には接種開始する予定ですので予約開始など含めもう少しお待ち下さい。

前々回にも書きましたが、今シーズンから予防接種の接種量が見直されました。
今まで日本でのインフルエンザワクチン接種量が、現行のワクチンで十分評価されたものではなかったこともあり、世界的な標準量に合わせる形で見直されました。

ただ、急いで1回の量的な評価を優先したため、接種回数など細かい評価までできなかったのかなという印象が残ります。

WHOやアメリカなどのインフルエンザ接種指針では、
9歳以上の接種回数は1回
9歳未満も前年接種歴のある場合は1回、接種歴がない場合などには2回
となっています。
(接種量は、3歳未満 0.25ml、3歳以上 0.5mlと今回の変更後の接種量と同じです)

私の子どもたちは、以前から自己責任でずっとこの世界的な基準で接種してきました。
(みなさんには、規定外接種になってしまうので責任上できませんでした、、、)

人種差や製造メーカーなどの要因で多少効果に差がでる可能性などありますが、時間がかかるかもしれませんが、最終的には日本も同じになっていくのではないかと思います。

効果の面での日本のワクチンの治験による確認はされていませんが、今シーズンのワクチンと昨シーズンのものは内容的に変更がなく同じ内容なので、少なくとも今シーズンは接種量が0.5mlとなる3歳以上では、昨シーズン2回接種をしっかりしているようであれば、1回の接種で十分ではないかと思います。