子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

忘れてはいけないRSウイルス感染症

2009-09-10 01:35:22 | 雑記
インフルエンザの発生にばかり気を取られていしまいがちですが、
RSウイルス感染症も増えてきている印象があります。

RSウイルス感染症は、これから冬にかけて流行期に入ります。
咳が長引いたり、ひどくなる事が多く、喘息のようにぜーぜーしたり呼吸が苦しくなったりすることもあり、最終的に喘息発症のリスクにもなります。

特に乳児では、呼吸症状がひどくなる場合があり、入院を要することも少なくありません。

熱は出ない場合もありますが、4~5日続くこともあります。

インフルエンザと同じ様な迅速検査がありますが、保険で外来での検査が認められていませんので、どうしても診療上必要な場合にのみ当院の負担で検査を行っています。

その他、中耳炎の増悪因子となったり、大人も含め感染する可能性があり、咳が止まらない等の時には感染を疑う必要があります。
感染力も強く、何度も感染する可能性があり、これからの時期注意が必要になってきます。