子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

はしか

2007-02-11 01:21:19 | 雑記
インフルエンザも少し増えてきましたが、まだまだ例年に比べると数も少なく経過しています。

それよりも数はまだ非常に少ないのですが、はしか(麻疹)の発生があり、こちらの方が気になっています。
昨年も5月から初夏にかけて茨城・千葉で小規模な流行がありました。

はしかは、みんなが予防接種を受けることで根絶可能な感染症のひとつで、多くのいわゆる先進国での国内発生はほとんどなくなっています。
ただし、現在の日本の状況は予防接種の徹底が不十分なため未だに小流行がみられます。
このような流行が発生するような状況では、予防接種を受けていても(特に接種後年数が経過すればするほど)はしかにかかってしまう方がでてきてしまいます。
予防接種の対象年齢になったいてまだ予防接種を済ませていないお子さんは出来るだけ早い時期に接種をすませましょう。子どもだけでなく大人も含め、接種してない方は接種をしましょう。その他予防接種を受けて欲しい方についてなど病院小児科のホームページを参照してください。

はしかはかかってしまうと、特効薬などはなく重篤な合併症のリスクも高く症状も非常につらい感染症です。症状の重篤度で比べるとインフルエンザより重篤な感染症です。ただし、インフルエンザと違いほぼ確実に予防接種で予防可能な感染症ですので、とにかく予防接種を確実に受けるようにしましょう。