水仙の句 その1 「電車待つ列の中なる水仙花」
先日Upした水仙の絵に書を添えたもの。
この句は、私の恩師、藤原和往先生の句です。
随分前になりますが、先生の句を書で表現するという二人展を地元の小さな画廊喫茶で開催しました。
その時、30点程展示したのですが、唯一、イメージが違ったようで、ボツになった作品があります。
それがこの句を書いたものでしたが、「次の機会に再度書きます。」と約束したのです。
しかし、この10月に先生は逝去され、約束を果たすことができなくなりました。
なんだか、宿題を残したままで、心残りです。
今、再度書きます。今度はさりげなく、きっと電車を待っている列の中に、水仙の花束を持った女性がいて、そのほのかな香りが、自分や周りの人に心地よい雰囲気にさせてくれている。…
そんなことを想像しながら、書いてみました。
先生に贈ります。
宿題、満足していただけるでしょうか?
まだ甘い!としかられるかな。
(色紙、墨、鉛筆、顔彩)