小部屋日記

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ワールド・オブ・ライズ

2008-12-05 | ワ行の映画

Body of Lies(2008/アメリカ)【試写会】
監督・製作:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ/ラッセル・クロウ/マーク・ストロング/ゴルシフテ・ファラハニ/オスカー・アイザック/サイモン・マクバーニー/アロン・アブトゥブール/アリ・スリマン

どっちの嘘が、世界を救うのか。

レオナルド・ディカプリオ&ラッセル・クロウ競演のサスペンス・アクション大作。
原作は、ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、デイビッド・イグネイシアスがCIA工作員を描いた2007年の小説。
アメリカではコケたらしいけど、おもしろかったですよー。
ややこしくも映像は迫力あるし、ディカプリオの迫真の演技に尽きますね。

story
ヨルダンを拠点に大規模なテロを計画する首謀者の手がかりを得たロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は組織に潜入しようと試みる。そのためには狡猾なCIAのベテラン、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)らの協力が必要だった。味方とはいえ過信ができない不安定な状態の中、潜入作戦実行の期限が迫っており……。


原題のBody of Liesより邦題のワールド・オブ・ライズ“嘘で成り立つ世界”のほうがピンとくるかも。
地球規模の破壊を企むテロ組織のリーダーを捕まえるため、CIAがとった嘘の作戦とは?


〈ネタバレあり〉
CIAの凄腕工作員フェリス。各国の情報網の中枢に潜入し、命がけで任務を遂行する男。
演じるディカプリオはエージェントにしては童顔のせいか似合ってないようにも思うけど、それをカバーするキレのある演技がいい。変装は怪しすぎたけど・・笑
スパイはバレたら命が危ないので容赦なく情報屋を殺すし、汚れ役ともいえる。


ディカプリオの上司を演じるのがラッセル・クロウ。メタボ気味で電話で命令するだけの男ですが、現場の過酷さを知らない非情な男。ラッセル・クロウは役作りのため、20キロ増量したとか。頭はキレるが、見事におっさんしてます。笑
そんな上司にヘキエキしながらも、フェリスは極秘情報を手にしアジトをみつけるが、上司が横やり。苦笑。
対照的な二人の溝が危険を招くんです。
最終手段としてかれらが考えたのはデッチあげ。
味方も欺き決死の行動に出るフェリス。


衛星からの映像、銃撃戦、砂漠のバトルなどリドリー・スコット監督ならではのリアルさ。
テンポが速く、世界各地に舞台が変わるので、けっこう複雑。
誰と誰がつながっているとか、せわしない。。
後半の“嘘つき作戦”はもりあがりました。

クライマックスのディカプリオの拷問シーンはハラハラ。スリル満点!
レオさまはアラビア語もしゃべるし出ずっぱり、ヨルダン女性とのからみもありで、スイートなレオさまもみられますよ。
アンディ・ガルシア似のヨルダン情報局のトップを演じた俳優さんは、おいしい役でしたねえ。
フィクションだけど、冒頭のテロップとおり、真実もありだとしたらえげつないスパイ活動。。
中東問題も暴かれる娯楽大作でした。

P.S.
本編の前に、デヴィッド・フィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』公式サイトの予告編を観ました。80歳で生まれた男が若返っていくアメージングな物語。男を演じるブラッド・ピットの老け役もすごいけど、若かりし頃のブラピが見れるんです。アメリカではクリスマス、日本では来年2月公開。楽しみですね。

★★★★(5段階☆は0.5)

「ワールド・オブ・ライズ」公式サイト

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