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ATONEMENT(2007/イギリス)【DVD】
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ/ジェームズ・マカヴォイ/ロモーラ・ガライ/シーアシャ・ローナン/ブレンダ・ブレシン/ヴァネッサ・レッドグレーヴ
一生をかけて償わなければならない罪があった。
命をかけて信じ合う恋人たちがいた。
ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説「贖罪」を、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が映画化。
仕掛けがある映画で、見応えありました。
今劇場公開もされていて、映画館でみるべきだったと後悔・・・
story
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と思いを通わせ合うようになる。しかし、小説家を目指す多感な妹ブライオニー(シーアシャ・ローナン)のついたうそが、ロビーに無実の罪を着せ、刑務所送りにしてしまう。
映像がすばらしく、イギリスの美しい自然、ダンケルクの海岸など、夢のようでもあり、みな絵になる風景。
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主人公は上流階級の作家志望の少女ブライオニー。
使用人の息子ロビーが姉セシーリアに渡すようにともらった卑猥な紙切れ・・・。
思い込み、嫉妬、大人の男性の嫌悪感、潔癖さ。多感な少女のついた嘘が、愛し合っていたセシーリアとロビーの運命を狂わせてしまう。
視点をおきかえてシーンをくり返し見せたり、巻き戻ししたり凝ったつくり。
噴水の前の男女、書斎でのラブシーンも、ハッとして印象的です。
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4年後、その嘘のせいでロビーは犯罪者にされ母国を離れ戦場にいた。
なんとも理不尽としかいいようがない。そんな彼の帰りを待つセシーリア。
その頃、ロンドンで看護婦として働いているブライオニーは昔の嘘を悔いていた。そしてセシーリアのもとに謝罪にいくブライオニー・・・・
時は流れ、77歳になった有名作家ブライオニーが語った真実。
演じたヴァネッサ・レッドグレーヴ もうまいんだけど、一点をみつめて語る告白に涙が出ました。心が痛くなる・・・切なすぎる・・・
ファンタジックなんだけど重いし、巧みな物語ですよ。
ただブライオニーが償えたかどうかは私にはわからない。一生かかっても、償うことは難しいものではないのかな。
いろんな解釈ができる映画ですね。
タイプライターの音は、はじめはただの効果音だと思ってたらラストでそういうことだったのかと納得。
海岸の長回しはちとしつこかったような・・
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セシーリア役のキーラ・ナイトレイは退廃的な美しさで今までみた映画で一番よかった。水泳姿もかわいかったし。
ジェームズ・マカヴォイはハンサム度100%でしたね。演出もよくてふたりのラブシーンはドキドキ・・・。
ブライオニー役を3人の女優が演じてますが、みなよかった。
重要な少女の頃を演じたシーアシャ・ローナンはうまい子役ですね。
レベルの高い作品でした。
★★★★★(5段階☆は0.5)
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