小部屋日記

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ブーリン家の姉妹

2008-10-25 | ハ行の映画

The Other Boleyn Girl(2008/イギリス)【劇場公開】
監督: ジャスティン・チャドウィック
出演:ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナ/ジム・スタージェス/マーク・ライランス/クリスティン・スコット・トーマス/デヴィッド・モリッシー

姉妹が愛したのは、同じ一人の王。

ひさしぶりに2本だてで観てきました。その1本目。
16世紀のイギリスを舞台に、後にヘンリー8世の寵愛を受けることになるアン・ブーリンとその妹メアリー・ブーリンの姉妹を巡る愛憎劇。
若手二大女優ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン競演。
ドラマティックな人間模様、歴史物はおもしろいです。

story
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世(エリック・バナ)には男子の世継ぎがなかった。いら立つヘンリーが愛人を求めていることを知った野心家のブーリン卿(マーク・ライアンス)は聡明な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を愛人候補に仕立てる。だが王が目に留めたのは結婚したばかりの気だての良い次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。



ブーリン家の姉妹というよりも、一族のお話でもあるね。
貴族の女性は男の野心の道具でしかない時代。日本の戦国時代の女性に似てる。
姉アンは野心家、妹メアリーはひかえめ、対照的な二人が権力が欲しい父親と叔父によって英国王室に送り込まれる。


愛と権力がほしいアン、愛さえあればいいメアリー、二人の運命はこの時決まってたのかもしれない。
王から愛されても男の子を生まなければ意味がない・・用がすめばあっさりポイ。。
印象的だったのは王から離縁された元王妃キャサリンの捨て台詞。誇り高い女性でした。


王妃になったはいいが世継ぎが欲しいアン。流産を隠すための禁じ手は、もし弟がうけてたと思うとおぞましい・・・。何があってもおかしくない時代だったのだと思う。
その弟も、結局姉妹に翻弄されて哀れ・・・。母親が一番まともだったな。
呪われたブーリン家でした。。

“愛があっても力のない男には価値がない”といいきるアンは、今でいうタカビー(死語)な女。ナタリー・ポートマンが演じてるせいか、嫌な女にはみえなかった。終盤のナタリーに涙。
優しくつつみこむメアリー役のスカーレット・ヨハンソンは薄化粧のほうが映える人だよね。
ナタリーとスカーレットが小柄なせいもあって、王役のエリック・バナがよりいっそう大男にみえましたね。^^ゞ

衣装担当のサンディ・パウエルは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で知った人なんだけど、今回も登場人物の性格にあわせてクールなアンはブルーグリーン系、温かいメアリーは茶色系と使い分けていて、繊細で豪華なコスプレでした。

展開が早くて、もう少しじっくりみたかったな。
生き方は違えど、愛と欲望に正直に生きた姉妹には魅せるものがありました。
ラスト、エリザベスとつながるところも納得です。


★★★★(5段階☆は0.5)

「ブーリン家の姉妹」公式サイト

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