小部屋日記

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ジェイン・オースティンの読書会

2008-10-01 | サ行の映画

The Jane Austen Book Club(2008/アメリカ)【DVD】
監督・脚本: ロビン・スウィコード
出演:キャシー・ベイカー/マリア・ベロ/マーク・ブルカス/エミリー・ブラント/エイミー・ブレネマン/ヒュー・ダンシー/ケヴィン・ゼガーズ

ワインとおしゃべり、時々恋ー
それが女たちの読書会。


「高慢と偏見」などの著作で知られるイギリスの女性作家ジェイン・オースティン。
彼女の6冊の小説と6人のメンバーによる読書会を基に描く人間模様。

なかなかおもしろかった。
ジェイン・オースティンの小説を知っていれば、もっと楽しめたかもしれないな。

story
最愛の犬を亡くしたブリーダーのジョスリン(マリア・ベロ)を元気づけるために、親友のバーナデット(キャシー・ベイカー)が提案したのは“人生の解毒剤”といって愛読するジェイン・オースティンの小説を論じる読書会。恋に踏み込めない独身主義のジョスリン、夫との価値観の違いに悩むプルーディ(エミリー・ブラント)など、実は会のメンバーたちは複雑な悩みを抱えていた。


読書会の題材になる作品は、『分別と多感』『高慢と偏見』『エマ』『マンスフィールド・パーク』『ノーサンガー僧院』『説得』の6つの長編小説。
ジェイン・オースティンの小説は読んだことはなくて、映画で「プライドと偏見」(原作は「高慢と偏見」)と「エマ」を観たことがある。


ジェイン・オースティンの作品をメンバー全員がひとつずつ読み、感想をいいあう読書会のお話。
飲み物と食事を楽しみながらの読書サークルといったところ。
みながジェイン・オースティン好きではなくて、メンバーが足らないから、急きょ参加した男性もいるのね。
本の登場人物についてなど、あーでもないこーでもないと語り合う。


メンバーは独身主義の女性、夫から別れを言い出された妻、夫との価値観に悩む女性など、みな悩みをかかえている。
読書会が続くにつれて、小説の登場人物たちと自分がかぶっていることに気付くのだ。独身のジョスリンは「エマ」の主人公のように、恋のキューピッド役をしようとして、自分の恋心に気付いてないとかね・・。
自分と似てる登場人物には、思い入れが強くなるのもわかる。笑


ジェイン・オースティンは今から200年前のイギリスの作家だけど、時代背景、社会情勢はちがっていても、恋愛や友情、人生観は今も昔も変わってない。
恋をこわがっていてはいけない。相手を思いやることが男女のつきあいには大切なこと。もちろん同性に対しても。
本からいろんなことを学べることって、素敵なことだと思う。

キャストでは、ヒュー・ダンシーが魅力的。
SF好きなのに、下心があるとはいえ恋愛ものを読もうとする積極的なところが好感もてる。少年じみたところがキュート。
生徒にときめいてしまう教師役のエミリー・ブラントは「プラダを着た悪魔」とは違って、内省的な女性役、ボブカットが似合ってましたねー。
後味もよかった。

本を読むことの楽しさが伝わってくる読書会っていいもんだと思いました。

★★★★(5段階☆は0.5)

「ジェイン・オースティンの読書会」公式サイト

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