小部屋日記

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スルース 【探偵】

2008-10-08 | サ行の映画

Sleuth(2007/アメリカ)【DVD】
監督・製作: ケネス・ブラナー
出演:マイケル・ケイン/ジュード・ロウ

男の嫉妬は 世界を滅ぼす。

1972年の傑作ミステリー映画『探偵<スルース>』を、イギリスの俳優でもあるケネス・ブラナーがリメーク。
夫VS妻の浮気相手。ひとりの女をめぐっての心理サスペンス。

story
ロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る。「奥さんとの離婚に合意してほしい」と言うティンドルに、ワイクはあることを提案。それは、ワイクが所有する高価なネックレスをティンドルに盗み出してほしいというものだった。


オリジナルではローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケインがアカデミー賞主演男優賞同時ノミネートされたらしい。これ観たいなあ。
リメイク版は現代風でブルーの色調、モダンで無機質で要塞のような家での密室劇。二人芝居なので映画というよりも舞台です。


高名な老作家と、彼の妻を寝取った若い役者志望の男。
男の嫉妬とプライドが交差する騙し合い。
大人げなくて意地の張り合いとしか思えない。
撮影の仕方が独特で真上から撮ったり、監視カメラの映像だったり、アングルがくるくる変わる。

第1ラウンドは夫の勝ち。浮気相手は夫の罠にまんまとはまり、醜態をさらけだす。夫はしてやったり。
第2ラウンドは浮気相手の勝ち。俳優志望でもある彼は夫をうまく騙し、びびらせる。刑事はすぐわかっちゃったね^^;


そして最終ラウンド。男の支配力はいやらしい。
ラストはあっけなくて、うーん、盛り上がったのにもったいなかったな~


ふたりの俳優の演技合戦は見応えありました。
マイケル・ケインは貫禄あって、冷酷な目つき、いやらしさがただよっていてうまいですねえ。
対するジュード・ロウの美しさと妖しさは「オスカー・ワイルド」の頃を思い出しました。
危なっかしさと色気があって魅力的。久々ドキドキ
気になる生え際は髪を横に流してたので気にならなくてヨカッタ^^;

オチが気にいらないけど、2人の演技だけで90分飽きさせないのはお見事でした。

★★★☆(5段階☆は0.5)

「スルース 【探偵】」公式サイト

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