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二院制

2013-05-12 08:30:52 | Weblog
参議院の役割とは何か。それを考えた、それは、1946年8月、憲法改正案が上程されたばかりの貴族院本会議の記録だ。

新憲法により貴族院は廃止され、参議院となる。その生まれ変わりの過程で、どんな議論が会ったのか。秋田三一氏は貴族院に多くの開戦反対論者がいながら大戦を止められなかったと悔いつつ、二院制の意義をこう説いた。

「わが国民性の感情的であり、あるいは軍国主義が宣伝せられるや直ちに軍国主義となり・・・将来といえども過激なる急進主義が少し勢いを得れば・・・。
その主義国家と化するおそれのあるわが国におきましては、常に冷静に行き過ぎを抑える第二院は・・・絶対必要なのであります」。

実は占領当時は当初、一院制にしょうとした。だが、日本側の巻き返しで、二院制は維持された。そこには「二度と暴走を許さぬための歯止めが必要」という考え方があった。

改憲の条件を厳しくした九六条にもまた、同じ思いが込められている。その九六条をめぐる論戦が本格化した国会で9日、参院常任委員長の一人・川口順子氏が解任された。

訪中した氏が滞在を急きょ延ばしたため委員会が開けなかったのは、確かに問題だ。しかい、史上例のない解任にまで値することなのか、参院が行き過ぎた政争の府となっては、肝心の役目が果たせまい。

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