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バッタ

2011-12-12 07:13:53 | Weblog
 夏目漱石の小説「坊ちゃん」についてクイズがでた。主人公が松山で4杯も食べたものは何?

正解は天ぷらそば。新米教師の坊ちゃんが大食ぶりを生徒たちにからかわれた場面を思い出した。バッタ事件というもあった。宿直の夜、生徒が寝床にバッタをどっさり入れておいた。

驚いた坊ちゃんが何でバッタを入れたと怒ると、生徒は居直って「そりゃ、イナゴぞな、もし」。イナゴもバッタも同じだ、と坊ちゃんは逆上する。イナゴとバッタは違うが、区別しない土地もある。

事典にはそう出ている。大げんかするほどの話ではない。土地によって呼び名が違うことは、よくある。われらが愛するコウバコガニもそう。福井ではセイコガニ、山陰は親ガニと呼ぶ。

背に抱く子が美味からセイコと呼ぶと教わった。雌でない親ガニと呼ぶのは、美味に対するうやまいからか。コウバコは「香箱」の美しい字が当てられる。同じ雌ガニでも呼び名が違う。

名が違うように味も微妙に違い、わが土地のカニが一番おいしい。そんな味自慢がいま真っ盛り。江戸っ子の坊ちゃんは、さぞうらやましかろう。

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