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真相

2012-02-19 09:22:03 | Weblog
殺人事件の真相を追及する法廷が、ドラマのようだと言われることがある。証言が意外性に満ちれば満ちるほど、奪われた命の尊厳が失われていく。

金沢の女性殺害事件初公判で被告は犯行を全面否定したうえ、弁護側は「X」「Y」なる第三者にはめられたとした。「まるで推理小説だ」の声が聞こえた。犯人に仕立てられたり、だれかをかばうために自分が犯人になる筋はよくあるパターンだ。

超ベストセラー「容疑者Xの献身」がそうだ、現実の事件はロマンでなく悲惨だ。決定的な証拠がなく本人が否定している事件は、さいたま地裁でも進行中である。男性連続死の状況証拠は黒に近い。

かつての和歌山毒カレー事件は裁判員裁判の導入以前だったが、本人否認のまま死刑判決が確定した。真相はひとつしかない。その一方で「疑わしきは罰せず」との法の限界が市民裁判員らの頭をよぎる。

被告と遺族と裁判員の長くつらい日々が続くのである。人が人を裁く難しさを思う。

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