大みそか恒例の紅白歌合戦、ことしは「トイレの神様」を歌った植村花菜さんにスポットが当たっている。
トイレを美しく掃除する子はべっぴんさんになると、おばあちゃんに言われて育った女の子が、その祖母を見送る歌である。
年寄りは涙ぐみ、若い核家族世代も「おばあちゃんと」と「トイレの神様」の詞が新鮮に聞こえて人気が広がった、また「便所を美しくする娘は、美しい子どもを産むといった母親を思いだす」と歌った人もいる。
あるいは「便所の神様」を思い浮かべた年配もいたに違いない。便所に夫婦一対の小さな泥人形を埋めた伝承である。北陸には、大みそかに便所に灯明をともす伝承もあった。
どれも、一番汚れやすい所を一番きれいにし、他人に見られない所も磨いておく大事さを言っている。素手で洗う。心が洗われる。「静かなうれしい気持ち」と記した戦後の労働者詩人と同じ心が平成の少女に、祖母から孫へと継がれている。それがうれしい。
トイレを美しく掃除する子はべっぴんさんになると、おばあちゃんに言われて育った女の子が、その祖母を見送る歌である。
年寄りは涙ぐみ、若い核家族世代も「おばあちゃんと」と「トイレの神様」の詞が新鮮に聞こえて人気が広がった、また「便所を美しくする娘は、美しい子どもを産むといった母親を思いだす」と歌った人もいる。
あるいは「便所の神様」を思い浮かべた年配もいたに違いない。便所に夫婦一対の小さな泥人形を埋めた伝承である。北陸には、大みそかに便所に灯明をともす伝承もあった。
どれも、一番汚れやすい所を一番きれいにし、他人に見られない所も磨いておく大事さを言っている。素手で洗う。心が洗われる。「静かなうれしい気持ち」と記した戦後の労働者詩人と同じ心が平成の少女に、祖母から孫へと継がれている。それがうれしい。
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