デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

体外受精

2013-05-20 07:09:50 | Weblog
英国西武ブリストルに住むルイーズ・ブラウンさんは、今年で35歳になる。誕生日は1978年の7月25日。この日は、医学史に刻まれるべき記念日だ。

ルーズさんは、世界ではじめて体外受精で生まれたのだ。当時の新聞を開くと、見出しが踊っている。<科学の勝利か 生き過ぎか 神の領域に挑戦>。

ある産婦人科医のこんな意見が載っている。「子供に対する冒瀆だ。科学のもてあそびは恐ろしい・・・人類を、この地球を滅ぼす結果を生じないとも限らない。

だが今や、体外受精で生まれた子は4百万人以上。夫婦間だけでなく第3者からの卵子提供も広がっている。わが国でも、無償ボランティアで卵子を提供する女性と、不妊に苦しむ人をつなぐ民間団体の動きに期待が集まる。

ただ、卵子の提供をめぐる法や制度がないのが、現状だ。不妊治療で海外から患者を集めるスペインに目を向ければ、経済危機が深刻になるにつれて、金銭目的で卵子を提供する女性が増えている。

卵子の売買は違法だが、提供の際に肉体的負担への代償として一回10万円余が支払われるためだ。過度に提供を繰り返したために、ホルモン剤で健康な体を失った人までいるという。

こうなってしまっては、それこそ「母性への冒瀆」だ。希望を差し出す女性と受け取る女性。双方を守るための議論を集める時だろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿