ユニークな名前の植物は数々あれど、ここまで気の毒な花の名は珍しい。アカネ科のヘクソカズラである。漢字で書くと「屁糞葛」と強烈だ。
やぶやフェンスに絡まって伸びるつる性の雑草で、7月から9月に白と薄いピンクの清楚な花を咲かせる。「早乙女花」という別名もあるのに、不憫な名が付いたのは葉や茎に悪臭があるからだ。
「香水で男性を魅了する女性は多いが、ヘクソカズラの作戦は逆である。この悪臭で百年の恋もいっぺんに冷めさせ、悪い虫を寄せつけないようにしたのである」(稲垣栄洋著『身近な雑草の愉快な生き方』)
名前では損しているが、実は由緒ある植物だ。柿本人麻呂が没した地とされる島根県益田市の万葉植物園には、万葉集に詠まれる約160種の植物のうち153
種が栽培されている。ヘクソカズラが美しい花を咲かせるまであと少しだ。
やぶやフェンスに絡まって伸びるつる性の雑草で、7月から9月に白と薄いピンクの清楚な花を咲かせる。「早乙女花」という別名もあるのに、不憫な名が付いたのは葉や茎に悪臭があるからだ。
「香水で男性を魅了する女性は多いが、ヘクソカズラの作戦は逆である。この悪臭で百年の恋もいっぺんに冷めさせ、悪い虫を寄せつけないようにしたのである」(稲垣栄洋著『身近な雑草の愉快な生き方』)
名前では損しているが、実は由緒ある植物だ。柿本人麻呂が没した地とされる島根県益田市の万葉植物園には、万葉集に詠まれる約160種の植物のうち153
種が栽培されている。ヘクソカズラが美しい花を咲かせるまであと少しだ。
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