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エレベーター

2012-11-09 07:33:08 | Weblog
明治、大正時代を代表する高層の建物だった「凌雲閣」を浅草6区(東京都台東区)に復活させる計画があるという。

1890(明治23)年、英国人建築家の設計で完成した。八角柱の12階建て。関東大震災で8階以上が崩壊し取り壊された。凌雲閣は日本発の電動エレベーターを備えていた。

国内のエレベーター製造、保守会社でつくる日本エレベーター協会は、凌雲閣の開業に合わせた11月10日をエレベーターの日と決めている。その記念日を前に再び痛ましい事故が起きてしまった。

金沢市のホテルで清掃会社のパート従業員がエレベーターにはさまれて、死亡した事故で、石川県警は、業務上過失致死容疑で製造元のシンドラーエレベータ本社(東京都江東区)を捜索、本格的な事故原因の解明に乗り出した。

見過ごせないのは、2006年に東京都港区で同社のエレベーターで起きた死亡事故とブレーキや制御盤が同型だったことだ。二度と犠牲者を出さないという誓いはどこに消えたのか。

09年に安全基準が強化される前の機種だったため、扉が開いたまま動いた場合、自動停止させる補助ブレーキは事故機には設置していなかったという。安全装置の設置には多額な費用がかかる。

問われているのは、安全よりも経済的なコストを優先させることを許容している私たちの社会のあり方ではないか。

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