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寒暖

2010-04-23 06:23:23 | Weblog
また冬に逆戻り。いつまでこんな極端な日が続くのだろう。桜が満開の能登の海に、厳寒の波の花が舞う。雪の綿帽子をかぶる桜もある。

見慣れる春に、体の変調を訴える人も目立つ。急激な寒暖の変化は、北極圏の寒気団のせいとも、海の温度の影響といわれる。

原因が分ったところで、大自然が相手では、じっと耐え忍ぶしかない。年が明けてから、4月並みの暖かい日がしばらく続いた。相変わらずの暖冬か、と気を緩ませたが、甘かった。

やはり春の扉は、そう簡単に開いてはくれない。とりわけこの地はそうである。だから「北国の人は辛抱強い」と言われてきた。不遇の時、鈴木大拙も棟方志功もそう励まされた。と回想している。

激しい不況風は、やっと勢いが衰えたという。が、まだ風の厳しさに苦闘する人は、周囲にいくらもいる。不況脱出の扉も、したたかに重いことを知らされる。が、風の冷たさは同じでももう背を丸め、縮こまって歩いたりしない。

もう少しの辛抱だと思えば、背筋は伸びる。そう思えば、人目を驚かせる雪中の桜も、美しく、頼もしく見える。

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