デジカメぶらりぶらり

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2012-05-06 07:22:19 | Weblog
勝つと思えな 思えば負けよ 負けてもともとーと歌うのは、美空ひばりさんの「柔」という曲である。確かに「絶対に勝つ」と勢い込むのは、いかにも剛直な態度。

比べて「負けてもともと」という姿勢の何と「柔」らかなことか。日本人は元来、「柔らかさ」をこそ身上とする精神性を持っていた気がする。日本独自の柔術・柔道が、武術にもかかわらず「柔」という名を持つのは、偶然ではあるまい。

歴史上、何度も大きな地震に揺さぶられてきた日本だ。その住まう場所も、ピクともしない堅固な大地ではないという意味では、また「柔らかい」といえるかもしれない。

専門家の調査で、敦賀原発(福井県)の直下を通る断層の一種「破砕帯」が、敷地内を通る別の断層の活動と連動して動く可能性が大きいことが分かった。その危険性が確認されれば、ルール上、原発立地できない場所となり、廃炉になることもあり得るらしい。

その他原発も含め、地下を厳密に調べ直してもらわなくてはならぬのは当然だが、あらためて思う「柔らかい日本」と原発の相性のわるさである。原発なしでは立ち行かぬと剛直にならず、柔軟に別の道を探る。それも身上の「柔らかさ」というものだろう。