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メード・イン・ジャパン

2012-05-18 08:33:35 | Weblog
メード・イン・ジャパンといえば、戦後しばらくは安かろう悪かろうの代名刺だった。血のにじむ努力を重ねた企業が、世界に信頼される商品を製造した結果、「高品質」を意味する言葉になった。

ただ、品質の高い製品を大量生産する技術を持っていたとしても、不良品が交れば信頼は一気に崩れてしまう。国際競争に勝ち抜くこともできない。不良品すべてを台無しにするのは、製造業に限らない。

証拠の中に紛れ込んだ粗悪品が影響したと考えられるのが、小沢一郎民主党元代表の政治資金規正法違反事件だった。虚偽の捜査報告書を提出し検察審査会を惑わせ、自らが断念した元代表の刑事訴追を実現しようとしたー。

検察組織に今、持ち上がっているのはこんな疑惑だ。元代表の一番の無罪判決に対し、検察官役の指定弁護士は先日、控訴に踏み切った。無罪になった被告への控訴が許されるのか。

指定弁護士の一人は「朝まで悩んだ」と打ち明けた。苦渋の決断だったと思うが、強制起訴の前提となる証拠に粗悪品が含まれていたことが明らかになった以上、控訴は残念すべきではなかったか。

1審判決は虚偽報告書問題について、検察当局で十分に調査、対応すべきだと異例の言及をした。裁判所は特捜検察の体質に問題があるとみている。末端の検事を懲戒処分にして、幕引きを図ることは許されない