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ネット

2011-03-09 07:32:11 | Weblog
悪さのタネは尽きないもの、と半ば感心する。ネットの投稿を利用した入試のカンニング疑惑が世間を騒がす。

合格したい言う必死な思いよりも、ひと騒ぎ起こしてみるか、というけしからぬ気配がする。他人から知恵を借りておいて「ベストアンサー」とは、おふざけが過ぎる。

新手の身代わり受験のようなものである。前田慶次は、戦国時代が好きな女性に人気の武将で、真偽とりまぜて多くの逸話を残す。加賀藩祖・利家の影武者を命じられたが、偽物役に我慢ができず、戦場で堂々と「われは利家の影武者である」と名乗りを上げ、敵をあきれさせたとか。

ネット上で、わが回答は借り物である、とあっけらかんと正体をさらす、「花の慶次」気取りの悪さに似る。周囲を慌てさせ、怒らせて悦に入る。だが、世の中、似て非なるものは、いくらもある。

慶次が影武者と名乗ったのは、利家よりも器量が優れているという自負があってのこと。事実、藩祖の劣らぬ名を残した。ネットに流れた「影武者」の回答は、随分怪しい中身だったそうである。

回答者が偽なら、答えもマエツバもの。お粗末な話である。