デジカメぶらりぶらり

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酢豆腐

2011-03-07 07:52:20 | Weblog
富山の上市のザーサイ栽培が紙面に載っていた。漬物しか知らないから緑の葉や茎が意外で、正体はこうだったのか、と驚いた。以後、茶色の野菜とは思うまい。

聞くはいっときの恥、勘違いや生半可の方が始末が悪い。落語「酢豆腐」は、食通を気取る男に、腐った豆腐を食べさせる話。「これは珍しい。酢豆腐だなと、知ったかぶりが笑いを誘う。

上方落語では「ちりとてちん」。腐った豆腐が、珍しい名の長崎土産に化ける。昨今の政治家が、南蛮渡来の「マニフェスト」と口にすると、ちりとてちんを勧められているような気がする。

おいしいという触れ込みだったが、口にしたら目がひりひりし、鼻にもツンときた。期待した美味とは随分違う。マニフェストとは「方便集」である、という珍解釈まで出てくると、ますます落語の豆腐に見えてくる。

厳粛で高尚な政治を、たあいもないお笑い話に見立てるのは不謹慎なのかもしれない。が、熊さん八つぁんの世界から学ぶこともある。落語のオチは、秀逸である。さらに勧められ、「いやいや、酢豆腐は一口に限る」。マニフェストも一口でたくさんか。