デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

漢字

2011-01-04 07:47:49 | Weblog
先の常用漢字追加で最も目立ったのが「鬱」(うつ)の字であった。読めばたったの2文字ですむ漢字の画数は29画もある。

画数の多さと、読み方の落差が大きい。書けなくても読めればいい漢字の代表とされるゆえんだ。「鬱」以上の画数を持っていて馴染みのあるのは「親鸞」(しんらん)「鸞」ぐらいか。

画数の多さと読める読めないは、あまり関係なさそうだ石川県と富山両県の名字は同じ西日本型で一番多いのは「山本」だそうだ。同じ北陸三県でも福井は「田中」が一番。

見えない文化の境界線が、名字から見えて面白い。能登に「東四柳」(ひがしようやなぎ)という名字がある。ふりがなは8文字になる。これが読み字数では日本最長の姓と言われる。

実は、大阪にも8文字の「南坊城」(みなみぼうじょう)さんがいて、日本一を分け合っている。普通は3,4字のルビですむ名字で、8文字はやはり異例である。

1文字で29画の漢字があるかと思えば、3文字で8個のルビを打つ名字もある。名字から見る漢字の面白さであり今風に言えば、島国で独自に発達した「漢字のガラパゴス化」である。