デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

2011-01-02 08:36:26 | Weblog
梵鐘(ぼんしょう)は、つけばつくほどいい音になるという。裏返せば、できたての鐘の最初の音が一番悪いとも言える。

先月、京都の東本願寺の梵鐘が400年ぶりに造り替えられ、先日は高岡で製作された梵鐘が京都の高台寺に納められた。

それでも「最初の鐘の音」の話が出たという。毎日、心をこめて鐘をつき、歳月を重ねる大切さを肝に銘じるような言葉だった。鐘と同時に立派な撞木(しゅもく)(鐘をつく棒)もつくられる。

最近はハイテク技術の応用で、鐘に当たる先端部だけが木製で、真ん中は金属製の撞木がt登場している。いい音を出すには年期も必要だが、鐘と撞木の釣り合いが大事ということだ。

年期の入った夫婦、古い友人のような関係である。始まりが一番悪くても毎日良くなるとと考えれば、こんな楽しい日々はない。つらいことでも希望があれば耐えられる。苦労して、打たれたたかれて強くなる。

鐘がいくら立派でも、いい撞木がないと実力が出せない。大みそか、耳を澄ますと、遠くかすかに、色々な人生の呼吸が聞こえてくる。