デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

2008-11-03 07:00:15 | Weblog
空と書いて「から」と読む時、それにはあまりよいニュアンスはよくない。たとえば、選挙でおなじみの「空約束」が一例。

元来が「殻」の意とか。とにかく、中身がないのである。株価はそこそこの反発も見せているようだが、少し前の水準には全然、戻っていない。

下落に歯止めをかけようと、政府が打ち出した対策の一つが「空売り」の規制なのだという。効果のほどはともかく、そもそもこの商い自体が、どうも不思議である。

そんなことしてよく手が後ろに回らないものだと思うが、何でも「ひとのものを売る」のだそうだ。しかも、株価が上がって儲かるのではなく、下がると儲かる・・・。

英語ではショート・セリングといい、ヘッジファンドがよく使う手法らしい。ざっとこんな仕組みのようだ。

たとえば、千株、百万円の株を証券会社からレンタル料5万円で借り、市場で売る。それで百万円の入金。

株価が半値に下がったとすれば、五十万円で同じだけ買い戻し金融機関に返す。これで、儲けはしめて四十五万円也。

規制で禁止されたが、人のふんどしどころか丸裸で相撲を取る、即ち、株を手当てもせずに売ることまでできたとか。

文字通り「中身のない」商いだ。この虚無こそ、金融市場と、現下の危機の象徴とも思える。