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マラソン

2008-11-01 06:47:36 | Weblog
前略 高橋尚子様。 ついに引退されるのですね。本当にお疲れさまでした。あなたは記者会見でずいぶん「おわびしたい」「申し訳ない」「迷惑をかけた」と気にしていました。

確かに、北京五輪出場の道が断たれた後で宣言した、国内三大女子マラソン連続出場という公約は果たせませんでした。

でも、とても見事な引き際です。妙な連想ですが、わが国の前と前々首相のそれを思い出すのです。

師匠の小出監督から独立する道をとってでも、あなたはとにかく限界までやろうとした。その結果までやろうとした。

その結果としての引退は、壁に当たってあっさり「投げ出す」のとは対極にあります。考えてみれば、「投げ出さない」のがあなたなのかもしれません。

たとえば最後のレースとなった名古屋国際女子。世界で始めて2時間20分の壁を破った
五輪金メダリストが、まさかの27位・・・それでも完走はした。

最後まで走りきりました。レース苗のどきどきする感覚をよく「玉手箱」にたとえていましたっけ。人生はマラソンに似ていても無論、マラソンではありません。

でも会見を聞くかぎり、あなたはもう別の「玉手箱」をみつけている気がします。そういえば、ご自分でも「風になった日」に書いています。

<人生の金メダルを目指す>。みんながエールを送っていますよ。