BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

BCL虎の巻 (その3)  WRTH

2016-09-04 | BCLアラカルト
BCLを始めた頃に、参考にしていた本を紹介しています。

世界の放送局情報が網羅されている「World Radio TV Handbook」の1970年版を買ったことは、前回書きました。
そのWRTHですが、中身が濃くて十分活用することが出来なかった、という思いを持っていますが、少しは参考になり、役立ったことがありましたので、その話です。

まず、近隣国の国内向け中波局が載っていたので、聴こえていた韓国の中波局にレポートし、ベリカードをいただきました。

他には、日本国内の外国局を聴いて、カードをいただくことが出来ました。
「日本国内の外国局」というのは、「FEN」と「VUNC」です。

世界中で展開する駐留米軍やその家族への放送サービスである、「AFRTS」(American Forces Radio and Television Service) の1つとして、日本(沖縄)・韓国・台湾は、「FEN」(Far East Network) に組み込まれていました。

「FEN」は、当時、短波でも放送していて、3910kHzが良く聴こえていました。埼玉県朝霞市の南キャンプ・ドレークに本部があるようでしたので、英文でレポートを書いて郵送してみました。2-3通は出したでしょうか、いくら待っても、返信がありませんでした。

それ以来、何かいい方法はないかなと考えていました。それで、WRTHを手に入れたので見てみると、サンフランシスコのAPOが載っていました。アメリカ軍郵便局経由ならうまくいくのではと考え、出してみると、3カ月ぐらいでベリカードがいただけました。



これは、いったん太平洋を越え、APOでまた日本へ、そして日本から太平洋を越え、再び日本へという経路だったのでしょうか。
同じようにして、FEN沖縄局へも出したところ、いただくことが出来ました。



もう1つは、「VUNC」(Voice of United Nations Command、国連軍の声)で、朝鮮半島に向けて、沖縄(当時のWRTH分類は琉球諸島)から短波放送されていました。
この放送(朝鮮語) 9915kHzも、たいへん良く聴こえていましたので、レポートしてみました。

以前は、沖縄にある放送局というだけで、くわしい住所はわかりませんでしたが、放送局なのだから何とかなるだろうと思い、沖縄宛に出してみましたが、APOまでは行ったものの、住所不明で返送されてきました。

WRTH入手後は、米国経由で出してみると、届いたようで、沖縄から何も書かれていない封筒に、カードだけが入れられて返信がありました。



「VUNC」は、国連軍の運営ということですが、実際はアメリカ軍の特殊部隊(第7心理作戦部隊?) がしているというウワサでした。
1972年の沖縄返還に伴い、VOA沖縄送信施設が撤去され、終戦直後から続いてきた進駐軍放送の終焉を迎えました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BCL虎の巻 (その2) | トップ | BCL虎の巻 (その4) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。