■アズテック・カメラ 「Walk Out To Winter」1983■
僕らは夏に出会い、秋になるまで一緒に歩いた
僕らは息が詰まるまで話した 言葉の問題だけどね
ヤツらがなんと言おうと、そんなのは若さじゃない
僕らは真実を見つけた
ジョー・ストラマーのポスターが壁からはがれ落ち
そこにはもう何も貼られていない
甘さと苦さ、僕らは両方を味わった
それを飲み干して
冬に向かって歩き出そう 僕はそうする
きみは寒さで目覚めるだろう、高原の乾いた空気の中
不思議に思うかもしれないけれど、冬に歩き出そう 僕はそうする
チャンスはまぶしい雪の下に埋まっているんだ
きみは食糧配給を待つ列の中、ぼろぼろになって身を焼くような思いで並んでいる
だから冬に向かって歩き出すんだ
遅れることはない 彼女はいつも待っていてくれる
この時代に、ヤツらは壁に向かって行進している
だけど僕は怒っちゃいない
荷物をまとめて、ここから出ていくんだ
冬に向かって歩き出そう 僕はそうする
きみは寒さで目覚めるだろう、高原の乾いた空気の中
不思議に思うかもしれないけれど、冬に歩き出そう 僕はそうする
チャンスはまぶしい雪の下に埋まっているんだ
昔から思っていました。
アズテクのこの曲は夜というよりも昼間の木漏れ日。
でも平成に入ってからは、あまりこういうことを感じなくなりました。
ユキヒロの「冬のシルエット」も冬の昼間の散歩には好んで聴いてました。街を歩きながらも外界と遮断される感じがよかった。
時間を置いて、通して聴いたおかげで、新たな発見がありました。それは想い出でも懐かしさでもないもの。
当時は室内で聴いていたのが、今は陽光の下で。
幸宏さんは、確かにくもりガラスを通して、室内から冬が見える、という風景が私も浮かびます。