■Tracie Young 「(I Love You)When You Sleep」1984■
ジャムを捨ててスタイル・カウンシルを創った1983年からのポール・ウェラーの流れ。
レスポンドレーベルを設立した後、その秘蔵っ子だったトレイシー・ヤングが「恋のしぐさ(Far From The Hurting Kind)」でデビューを果たした1984年。
1984年の夏、ボクはハワード・ジョーンズ初LP「かくれんぼ」、トンプソン・ツインズ「イントゥ・ザ・ギャップ」、マーク・ノップラー「カル」、ドゥルティ・コラム、ミカドなどをこよなく愛し聴いていた。そして、この「恋のしぐさ」も。
1984年の夏、ボクは高校二年生。という言い方もむずかゆいほどに、30年も前のこととは未だに思っていない。それを痴呆症というなら、さっさと隔離してもらって結構だが、歩いていると幾らでも自分の脳の中では美しい音楽が輝き回っている。それは、本人が死んでさえ。
嫌なあんたの窓辺で深夜遊んでいるよ。
昨日あったこととして、白昼夢が見れる心身になっている。クスリ抜きで。そんな装置製造を行ったのは、この1984年からのこと。
その製造方法は今では自分も分からないのだが、さまざまな諸条件から、体内欲求・狂気に至る抑圧と意志が絡まりあい、試行錯誤を続けた結果、このような状態を祖先は自分の身に備えてくれた。
STAP細胞の作り方は、科学者じゃなきゃ分からないように、それを具体的に、と言われても説明が出来ない。
本当は、作品「恋のしぐさ」A面4曲目の「 I Can't Hold On 'Til Summer(邦題:ひとりぼっちの夏)」が一番今の季節に輝く。
トレイシーのキレイで伸びやかな声と、切なくも美しいメロディ。誰も居ない夏の学校の校庭を思い出す。
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兄が偶然、新宿で会ったというCDをプレゼントしてくれた。海賊版CD。
NHK-FMで放送されたもの以外の曲も入り、高音質。
クリアなマスターテープから録音した、としか思えない1982幸宏ライヴを聴き、島を歩きながら、一人その永遠に輝き続ける音に涙を流していた。嗚咽し、ひざまづきそうになる。
ドリップードライ・アイズ、サムシング・イン・ジ・エア〔予感〕。。。
■高橋幸宏 「サヨナラ」(1982.07.26 新宿厚生年金会館)■
パソコンもデジタルカメラもついに壊れた。まあ、どうせ消えるのだから、壊れてしかるべきだ。
今日午後の小旅で撮影した写真が消えた。そんなものだ。
スマホではない携帯で写真を撮る。