こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2013年8月8日 木曜日 「あと数日耐えれば、大貫妙子さんに会える。」

2013-08-08 22:16:58 | 音楽帳

ここ数日、ぼろぼろであったが、今日はやるべきことを終えて、早く帰れた。
しかし、外に出れば、異様なる熱気が。
絶望と希望の間を縫いながら、日々跳躍し続ける「わたし」。
鬱になったかと思えば、直後に陽気になったり。。。イイ歳こいて、その振幅の幅の大きさがひどすぎる。

かつて「不快指数」なる呼称が天気予報には付き物だったが、それは2013年夏では「熱中症指数」。
生き物に与える暑さのダメージ、それは、単純なる温度では測れない。
湿度や風、その空間の在り方、カオスの在り方が、ダメージの度合いである。

夕方5時・まだ明るい中、一服付けている中、そこいらじゅうのけーたいが「ギューッギューッ」と鳴り・焦り、たばこを消して、速攻、情報収集に動く。
奈良で地震。震度7、近畿・中四国一帯がえらい数字になっている。関東でさえも、震度4。
臨戦態勢に入るが、何ら起きない。。。
結果、何も起きなかったことはありがたいことではあるが、単なる冗談としては、あまりにキツ過ぎた。

***

帰路の各所の通風の良い場所で、ネコさんが安らぐ姿を見る。美しいカラダの曲線が描く、孤高の影と姿。
近寄りたいが、彼らはこの暑さの中で、クレヴァーなアンテナをめいっぱい働かせて、自然が覆ってくる死を回避しようとしている。
その邪魔をしてはいけない。
遠くから見やるのみに留める。

帰ると、家の前ではメロンちゃんが佇んでいるが、彼女の邪魔もせず、そろりと家に入る。
死んでは一貫の終わり、なので、人間様同様に、扇風機で冷房の空気を室内に循環させる。
温度計は32℃を示していた。

冷蔵庫でカンカンに冷やしておいた缶ビールを、感謝しつついただき、大貫妙子さんの大好きな曲を一曲・一曲。。。大事に聴く。
一本目の缶ビールにして、あまりに幸せで、カラダが自然とゆらりゆらりと揺れていく。


■大貫妙子さん&坂本龍一 「夏に恋する女たち」1983■
大貫さんの透き通るような声。
名コンビである教授との楽曲。めまいを覚えるような美しく、2人の「素」が融合して出来たロマンティーク過ぎる、一切の作為の無い、自然体だけで出来た音楽。
それらを聴いているうちに、またもや涙腺が緩み、一気に涙が止まらなくなる。
どうも、ここ数年、涙腺の緩み具合がひどい。

しかし、今更ながら、なんて優しく・美しい音楽なのだろう、と思う。
それは「過去の懐メロ」などという低次元では無い・音楽が獲得し得た「永遠」が定着された姿。

また、あの逃げ場の無い夢の島公園の炎天下は恐怖である。越える自信は、今年も全くない。
しかし、何としてでも、大貫妙子さんの美しい音楽が聴きたい。(アッコちゃんも)

「座右の銘」たる言葉、「一生、根に持ってやる」。
それは、生きてきた四十余年にて出会った、一期一会をも一生忘れられない。粘着気質の「わたし」には、ダメージと共に、一撃を受けた痕跡が心身に消えないまま、根っ子を持って残留している。

わがままを言わせてもらえるならば、かつて恋人同士だった大貫妙子さんと教授が産み出した名作。美しすぎる明滅する揺らぎ。
「色彩都市」や「黒のクレール」、「アヴァンチュリエール」、そして「夏に恋する女たち」と。
目の前で、いずれかでも聴くことができたならば、昇天しても構わない。


23:15追加

ついつい、やっぱり、教授独特の土着的な稀有なるドラムが聴ける「色彩都市」も紹介せざるを得ないでしょう。我々が夢見る極楽世界が、ここにもあります。

■大貫妙子さん&坂本龍一 「色彩都市」1982■
コメント (4)
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2013年8月7日 水曜日・深夜 Cocteau Twins 「Frou-Frou Foxes in Midsummer Fires」'90

2013-08-08 02:07:24 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ

深夜、最寄り駅に降り立つ。
暗闇を歩く中、いつもの場所、場所。
それぞれのテリトリーに住まうネコさんに出会う。
しかし、しゃがんで眺めて、一緒に送りたい時間すらも無い。
後ろ髪を引かれながら、家に向かう。

スクラップブックより(永遠に制作途中)
エセ・ナチュラリストが、資源ゴミ回収の日に出した、本人だけが良い気分になっている牛乳パックの紙を拾う。
再生(リサイクル)する方が、より大きな地球の水やエネルギーを使う、逆行する行為を働く者。
深夜、それを切り裂いて、パンフレットに貼り込む。そして、地を潰す。

そこに、さっきコンビニエンスストアの横の暗闇で拾った、くつの中敷きの型紙。
そして、拾った新聞紙にあった、先日実家に行った際にNHKで見た、凄みのある眼をした・深海のダイオウイカの写真部分を切り裂き・貼り込む。
最終的な体をなしてしない制作過程。
まだまだ、これから怨念を込めねばならないページ。

***

MZ師と語らう中で、よく出てくるセリフ「一生、根に持ってやる」。我々の「座右の銘」たる言葉。
これは、自分が大阪に居た1994年当時、毎週深夜観て・ビデオに録画していた、竹中直人師匠の番組「恋のバカンス」からの引用。
この世の「不条理」の塊をぶつけるコーナーの数々。
そこで語られた言葉は、我々の中に深く響いた。響き続ける、今夜も。



■Cocteau Twins 「Frou-Frou Foxes in Midsummer Fires」1990■
社会人への船出間際に聴いていた、コクトー・ツインズの「ヘヴン・オア・ラスヴェガス」より


■1994年・「竹中直人の『恋のバカンス』」コーナー 「流しな二人」より
チャーリー・ボブ彦(竹中直人)&ジャッキー・テル彦(高橋幸宏)
ライヴ・セッション・イン・吉祥寺井の頭公園■
コメント (1)
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