こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2013年8月19日 月曜日 「しのぎ・かわすことを祈る欺瞞者の夜」

2013-08-19 22:30:57 | スケッチブック

夏、とは呼べない夏。
詩的なことを語る余裕があるのは、わたしが欺瞞者ゆえ。

かつて四季の中に有った夏は、すでにもう無い。むご過ぎる。
花火は、江戸に住まう人が、一寸でも、暑さを忘れられる時間稼ぎとして編み出したのだろう。全然歴史も調べずに勝手にそう思う。
しかし、2013年のこの時期においては意図を大幅に逸脱している。祭りも同様。
過去と同じ月日に行う必要は無い。逆にありえない。ノイズを発するな、静寂たれ、と、それらから距離をおく。

死を回避するために、冷房とせんぷうきを合い混ぜて使う人間側のじぶんが、のうのうと語る言葉は無い。だがまだマシな方と自己弁護する。

あれほど節電を語っていたが、語るに語れなくなり、311に端を発し、当時は本気であったはずの節電も遠く。今や、安直に信ずれば、死に至る。
形骸化した言語=節電。それでも、移動列車の乗務員は、義務としてかったるそうに、気のない言い回しで車内放送する。

帰り道。歩く。熱帯夜。
それは、細野晴臣さんが創ったトロピカル三部作のような、夢多き世界では、もはや無い。
煌々と夜の中で、必要以上の灯りをたいたドカンとデカイ薬局は、裏側を歩けば、もうもうと排出熱を吐いている。
何もここで買わないと決めた店内には、やる気の無い店員。熱さまし等も売っているが、その様は、自ら占拠地域の気温を上げている自己矛盾。つい、意図的釣り上げ迄想起する。

できるだけ暗い闇の方向へと歩む。
森や緑をどれだけ増やせるか。常々そう思う。

夜の公園の森。虫の鳴く声、揺れる植物。草場に眠る動物たち。
森に暮らす人は、寝苦しそうに草の上で眠る。月がキレイなだけが救いの夜。

ここに、一条の救いの音を添えたいと思う。勝手な・一方的であることを知りつつも、ウソから脱せないじぶん。

(原曲が無いのでカバー)コシミハルさん「キラ」■

この曲を知ったのは、細野さんのラジオ。まだ「デイジー・ワールド(J-wave)」だった頃。
それを録音したものは、どこかに行っている。「源氏物語」の頃の作品。

NHK-FMのサウンドストリートとクロスオーバーイレブンの間15分の番組「ふたりの部屋」。
80年代、椎名誠さんのスーパーエッセイ「気分はだぼだぼソース」、新井素子さんの「二分割幽霊綺譚」「グリーンレクイエム」はリアルタイムで聴いていたものの、「マージナル」というドラマは知らなかった。
このドラマで、コシミハルさんはテーマ曲だけでは無く、出演者となっていた。
パソコン時代のお陰で、数年前YOUTUBEで聞くことが出来た。

上記は、一般の方のカバー。
「オムニサイトシーイング」を想わせる、故・モロさんと細野さんの作品。
コメント
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