小さい頃は、ユーレイ・UFO・宇宙人や様々なUMA(未確認生物)の存在を信じていた。
夢中で、その手合いの本を読み、番組を見て、同級生と話し、怖がった。
そこから数十年の今。
四十代半ばになった自分。
ゼロだとは言わないが、小さい頃信じていた、これらへの熱・怖さはほとんどない。
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霊魂。
日本が大事にしてきた、「たましい」への念は日本人として捨ててはいない。
また、死んだネコ、茶介くん・ピー助・正ちゃん・まみちゃんなどの魂が、どこかに在って欲しいとは願う。
ただ、今の自分にはユーレイとは、人間が作り出した幻想なのだと思っている。
疲れたり、精神が弱っていたり・・・そんな際の幻覚や思い過ごしなのだろう。
UFO・宇宙人。
これは、ほぼ確率的にゼロだろう。
地球なるものが、極めてまれなる巡りあわせで産まれた星。
その広大な外に何かが・・・というロマンはあるが、ヒトの形をしていたり・宇宙船を飛ばしたりしているわけは無い。
そうあって欲しいと願う想像の産物だろう。
UMA(未確認生物)。
これが一番「ありそう」なものと思う。
絶滅したと言われてきたシーラカンスが見つかったり、単純に人間が未だに把握していなかった種類の生き物を見つけることはある。
それは、ありうるだろう。
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小さい頃、怖がってきたこれらのものに思いをめぐらせながら、四十代の最近つくづく思うのが、ユーレイ・UFO・宇宙人・UMAなんかより「人間が一番怖い」。
(いや、自然が一番怖いのだろうが・・・・・)
日本は、日々戦争・虐殺・粛清に満ちた海外の国々に比べれば、極めて平和な国である。
しかし、何も起きていない訳ではない。
特に、ネット社会以降の日本で起きていることのありさまは、言うまでもない。
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自分が地上波のテレビをたまにしか見なくなって、かなりな年が経つ。
全く知らなかったのだが、YOUTUBEのお蔭で「トリハダ」という深夜番組があったことを、最近知る。
(「トリハダ」と言っても、自分が好きな鳥肌実せんせいではない)
ウィキペディアで調べると、2007年より断続的に放映されたものらしい。
この「トリハダ」を知ったのは、5月頃。
そこから一話一話見るうちに、引きずり込まれてしまい、アップされているものを全て見てしまった。
ドラマにありがちなウソ臭い予定調和的演出が比較的少なく、病んだ現代人の投げやりなコトバや態度・生活臭が、現実のリアリティに近いものを感じさせる。
実のところ「人間が一番怖い」現実が、よくよく伝わってくる。
■「トリハダ」より 『気づいた時が恐怖の始まり』■
【大好きな「時効警察」に出ていたサネイエさんが出演している】