茅場町は、いつも通り、どこもかしこもチョー混雑なので、みんなが行かなそうな方面に足を伸ばそうと、ある日のうららかなランチタイム、仕事仲間と、人通りの無いところまで歩いた。
前方に、シナそば「八島」の黄色いカンバンを発見!
ここに入ろうとするが、
「でも、ホントウに誰も歩いていないし、誰も入ってませんよ~」と同志は恐れる。
かたちんばも「んんんん~っ、確かに。」と樹がかぶり、日も当たらぬ、その店構えに身震いをしながらも、突入を決意した。
***
店に入ると、幾人かはいた。
まずは基本だろうと、みな650円の「シナそば」を頼んだ。
かたちんばは、それに200円の通常ライスを頼む。
カベには、近時のらーめん屋得意の「雑誌にも載ったよ!」というような、アテにならない記事。
しかし、12チャンネルでやっているようならーめん選手権で優勝した、よくテレビ出てきてうんちく垂れているヤツのオススメ記事がある。
そして、その全国NO1(何のナンバーワンだがわからないけど?)の表彰状も飾ってある。
どうやら、この店は、都内で他にもあるようだが、この店は、中国人の奥さんが1人で切り盛りしているという。
ふむふむ、確かに、さっき注文取りに来たヒトは、日本語がいまいちわからなかったようだったなあ、と思う。
確かに、カウンターの向こうには1人、そのおばさんがいるだけだった。
しかし、違う点といえば、記事ではにこやかに笑い、「この中国出身の優しい奥さん目当てのお客さんも多い」とあるが、現物は、むすっとして、とてもでは無いが、同一人物では無いかのようだ。
「んん~っ、相変わらず、広告業界というのは、ヤクザだのお」と広告業界人を兄に持つかたちんばは思った。
***
・・・そうこう分析はせども、いっこうにらーめんは来ない。
1人で切り盛りしているせいで、受注量オーバーなのである。
ひたすら待ちの客ばかり。
そして、やっと、登場したらーめんを見て、一堂アゼンとなる。
「えええっっ!!!!」
何という量の少なさとシンプルさ!
麺の上に、申し訳無さそうなチャーシュー1枚と、ノリだけ。
「だまされた!」という世界である。
らーめん自体は旨かった。
しかし、余りの少なさと中身の寂しさに、なんだかひもじい気分に、みんな襲われてしまった。
ヒトはこういうとき、目だけを見合い、そして、黙り固まり、そして、最後はあきらめの境地に至って、黙って食うのだ。ひたすら、ね。
すする音だけが響くのである・・・・。
かたちんばは、ご飯も頼んだが、食べるおかずも無く、仕方無く、1枚のチャーシューと麺を小分け小分けに区切りながら、ご飯を食べた。
旨いがここもオススメできない店の1つである。
らーめん王者の何とか言うヤツにも、一発入れないと気が済まないな・・・・。
粘着質の「かたちんば」は、
「いつか、このらーめん王者のらーめんに、ションベンを入れないと気が済まんな。ジャ~ッとな。」
、そう、ココロに誓うのであった。
前方に、シナそば「八島」の黄色いカンバンを発見!
ここに入ろうとするが、
「でも、ホントウに誰も歩いていないし、誰も入ってませんよ~」と同志は恐れる。
かたちんばも「んんんん~っ、確かに。」と樹がかぶり、日も当たらぬ、その店構えに身震いをしながらも、突入を決意した。
***
店に入ると、幾人かはいた。
まずは基本だろうと、みな650円の「シナそば」を頼んだ。
かたちんばは、それに200円の通常ライスを頼む。
カベには、近時のらーめん屋得意の「雑誌にも載ったよ!」というような、アテにならない記事。
しかし、12チャンネルでやっているようならーめん選手権で優勝した、よくテレビ出てきてうんちく垂れているヤツのオススメ記事がある。
そして、その全国NO1(何のナンバーワンだがわからないけど?)の表彰状も飾ってある。
どうやら、この店は、都内で他にもあるようだが、この店は、中国人の奥さんが1人で切り盛りしているという。
ふむふむ、確かに、さっき注文取りに来たヒトは、日本語がいまいちわからなかったようだったなあ、と思う。
確かに、カウンターの向こうには1人、そのおばさんがいるだけだった。
しかし、違う点といえば、記事ではにこやかに笑い、「この中国出身の優しい奥さん目当てのお客さんも多い」とあるが、現物は、むすっとして、とてもでは無いが、同一人物では無いかのようだ。
「んん~っ、相変わらず、広告業界というのは、ヤクザだのお」と広告業界人を兄に持つかたちんばは思った。
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・・・そうこう分析はせども、いっこうにらーめんは来ない。
1人で切り盛りしているせいで、受注量オーバーなのである。
ひたすら待ちの客ばかり。
そして、やっと、登場したらーめんを見て、一堂アゼンとなる。
「えええっっ!!!!」
何という量の少なさとシンプルさ!
麺の上に、申し訳無さそうなチャーシュー1枚と、ノリだけ。
「だまされた!」という世界である。
らーめん自体は旨かった。
しかし、余りの少なさと中身の寂しさに、なんだかひもじい気分に、みんな襲われてしまった。
ヒトはこういうとき、目だけを見合い、そして、黙り固まり、そして、最後はあきらめの境地に至って、黙って食うのだ。ひたすら、ね。
すする音だけが響くのである・・・・。
かたちんばは、ご飯も頼んだが、食べるおかずも無く、仕方無く、1枚のチャーシューと麺を小分け小分けに区切りながら、ご飯を食べた。
旨いがここもオススメできない店の1つである。
らーめん王者の何とか言うヤツにも、一発入れないと気が済まないな・・・・。
粘着質の「かたちんば」は、
「いつか、このらーめん王者のらーめんに、ションベンを入れないと気が済まんな。ジャ~ッとな。」
、そう、ココロに誓うのであった。