3月28日は、平安女学院"有栖館"に続いて皆向かいにある"聖アグネス教会"を見学しました。
聖アグネス教会は、日本聖公会京都教区に所属する教会で、1923(大正12)年10 月、平安女学院(St.Agnes’School)の生徒・教職員による教会として認可されました。
設計は立教学院初代校長も務めたアメリカ人建築家ジェームズ・マクドナルド・ガーディナーによるものです。
円山公園の一角にある「長楽館」もJ.Mガーディナーによる設計です。
外観は煉瓦造のゴシック様式の三廊式バジリカ型で、袖廊の小さい左右非対称の礼拝堂と、烏丸通りに面する東北角にある三層の鐘楼が特徴です。
内部はウィリアム・メリル・ヴォーリズが設計した教会と共通点が多い様に思います。
ただ、三層目にある鐘楼部分はヴォーリズ建築にはないのではないでしょうか?
現在は、①京都教区の中心となる主教座聖堂(Cathedral)として。
②聖アグネス教会という地域にある一つの教会(Parish Church)てして。
③平安女学院の礼拝堂(Chapel)として。
この様に3つの役割で持って、信徒を平安女学院関係者に限ることなく、信仰活動の拠点となっていて、広く日本聖公会京都教区の教会として門戸を開かれている教会です。
1昭和60年(1985)には京都市指定有形文化財に指定されています。
ステンドグラスのデザインはJ・M・ガーディナーで、製作は日本人職人が製作されたそうです。
パイプオルガンは昭和56年(1981)に設置されたものです。
令和4年、5年と「京都モダン建築祭」でも公開されています。