4月3日は、ホームグラウンド?の高台寺へ。
竹林を抜けて"ちょっと一服"で立礼席の茶室「雲居庵」へ。
方丈南庭(波心庭)では一本ですが素晴らしいしだれ桜が満開を迎えていました。
何か妖艶さを感じる桜です。
夕暮れ前からプロジェクションマッピングが行われていて、今年のテーマは「咲〜花無心〜」。
花はその季節が来ると自然と咲き誇り、我々の心を癒してくれます。
"庭園"はあくまでも人が造り上げた芸術なのです。
遠く平安時代に橘俊綱が編纂したと言われる"作庭記"にも「人のたてる石は生得の山水にまさるべからず」と述べられている様に自然そのものには勝てないのです。
それでも庭園に"美"を求めるのは"人間の性"でしょうか?
紅葉になると開山堂横の臥龍池には春には新緑が、秋には紅葉が映り込み非常に綺麗です。
池畔には石楠花の花も咲いていて、これから色々な花が楽しめ季節になります。
開山堂からは臥龍廊(がりゅうろう)が伸び、高台にある御霊屋へと続いています。
御霊屋は北政所ねねさまのお墓です。
向かって左側にあるねねさまの像の地下2mには、ねねさまが土葬で葬られています。
内部は高台寺蒔絵に彩られ、外観の華やかさといい桃山文化の象徴的な建物です。(重文)
更に高台に登ると重要文化財に指定されている傘亭と時雨亭のひたつの茶室があります。
いずれも豊臣秀吉の隠居城伏見城から移築された茶室です。
傘亭は舟入り口がある事から池泉の中島に建てられた茶室だと思われます。
もうひとつの時雨亭は茶室には珍しく二階建てです。
大坂城落城の際には、ねねさまはこちらから炎上する大坂城を見られ、涙されたと伝わります。
パンフレットにあるように6月20日から30日まで
特別茶席が設けらます。
特別茶席が設けらます。
竹林を抜けて"ちょっと一服"で立礼席の茶室「雲居庵」へ。
高台寺らしく天目茶碗で出されます。
窓からは開山堂とその前に広がる高台寺庭園を眺めながらお抹茶を頂く事が出来ます。
いつ訪れても心癒されるお寺です。