月に一度、通院している病院が岸和田市にあり、この日診療を終えて岸和田城へ。
上は「竜陣」
上は「蛇陣」
コロナの影響で閉鎖されていましたがようやく再開され、立ち寄る事にしました。
本丸庭園の作庭は京都をはじめ各地で多くの庭園を造られた重森三玲です。
昭和28年(1953)に作庭された回遊式枯山水庭園で園路からだけではなく、翌年に建築される事が決まっている天守閣からも鑑賞する事をも考えた庭園です。
上は「竜陣」
上は「蛇陣」
中国三国志時代の蜀漢の名軍師諸葛孔明(しょかつこうめい)が考案したと言われる「八陣法」を題材にしています。
庭園は三重の屈曲線で仕切られた上・中・下の三段で構成され、中央の大将を守るように8組の陣を表す石組みで表現されています。
中段には、虎・風の陣を配し、下段には、天・地・雲・竜・鳥・蛇の陣を配置しています。
三玲は八陣法は本来攻めの陣形ではなく守りの陣形で、平和確立への願いを込め、外敵から守る陣形をこの庭園に込めた旨を記しています。
長年にわたり日本の庭園を実測、研究してきた三玲の庭園観が良く出ていると思います。
再建された天守閣とはいえ、街に城があるのは地域の人達の誇りですね。